MoGに参加した高校生や先生のリアルな声・現地で活動中の
MoGの様子・very50の活動などをお届けします。

Sさん

–なぜMoGに参加しましたか?

2年次になぜかネパールに単なる旅行やツアーでなく大学の専攻でもある国際協力、途上国開発という視点と結びつけて行きたいと考えていました。そんな中でMoGの「国際協力×問題解決」というキーワードが気になり、ネパールプロジェクトの説明会に参加しました。

他のスタディーツアー、ボランティア云々よりも、ただ参加するだけではなく事前にしっかりと準備をして赴くことなどから、頑張り次第ではこんな私だけれどもパートナーの力になることができるのかもしれないと思い参加を決意しました。

–事前トレーニングの内容はどうでしたか?

社会の問題に経営分析やマーケティングという視点を組み合わせることで、現地で起きている問題の本質をとらえ、利益を生み出しながら持続的な発展を考える、というプロセスは私にとって何もかもが初めての経験でした。考え方、発想力、マーケティング分析、ヒアリングの方法など・・・一線で活躍されている方の授業は非常に面白く楽しい一方で難しく感じました。

しかし、目の前の答えのない世界にどう切り込んでいくのかという強力な武器になることは確かで、積極的に取り入れ、皆で補い合って試行錯誤で分析し、議論を進め、仮説を立て、現地でのアクションプランを組み立てていくことでそのような思考などが徐々に身についていったと思います。

–現地での活動はどうでしたか?

1. ネパール
私のチームのミッションは、先進国からの寄付からの自立のための村のツーリズム化に伴って、ゴミの散乱する村をキレイに保つように村人の意識を変えることでした。村を歩けば華麗にゴミをポイ捨てする村の方々にショックを受け、日々のイレギュラーな事態に翻弄され、何かしようともそう簡単にうまくは行かない、結果を求めるなかで途上国ならではの歯がゆさ、もどかしさを痛感しました。
その一方で、途上国のゆったりとした農村の本当のありのままの暮らしをなんとなくではなく、“ゴミ問題”という視点にから捉えて、農村の循環と外部からのモノの流入などさまざまなことに思いをめぐらせた日々を過ごしました。

2. インドネシア
プラスチックバックから作ったプロダクトのマーケティングに取組みました。新興国の非常に深刻な環境問題の意識を高めたいというメッセージが込められたプロダクトを多くの人の手に渡らせ、収益化してサステナブルな活動を行っていくことの難しさを痛感しました。アクティブで明るく可愛らしい愛されキャラの経営者ニーナさんや元気いっぱいの現地の大学生たちと共に日々全力で過ごしました。

3. フィリピン
グランマのナプキンプロジェクトにおいて、主に販売員の育成を担いました。初めての日本人のパートナーのプロジェクトであり、そもそものところで異国の人間がコミュニティーに入りこんでアクションを起こすことの難しさを痛感しました。
一方で、不確定要素満載、且つまだ不安定なプロジェクトにおける経営者の葛藤や強い決意、決断に触れる機会はプレーヤー気質の私にとって非常に学びが大きかったです。

–MoGで学んだこと、得たことは何ですか?

1. 考え方
MoGにおいて何もわからないところから分析して建設的に事実を元に仮設を立ててそれベースに動いていくこと、その過程での思考を港共有するために一人でも考える、纏める、という作業を繰り返すことで以前に比べてしっかりと考えるという筋肉がつきました。学校の授業のレポートでさえMoG参加後は書き方も意見もさまざまな授業で評価されるようになりました。

2. 自分を知る
チームの仲間と密度の濃い時間を過ごす中で、自分がどんな人間なのか、何が私のよい所で、悪いところなのか、苦手なのか、集団内でどんな役割に向いているか、そして他の人に私はなにが貢献できるのかを知ることができ、少しだけ自分にも自信が持てるようになりました。

3. 柔軟さ
予想外すぎる事態がぽんぽん起こるのが新興国、途上国、同じ文化を共にしていない人達との関係であり、これを楽しむ度胸やすぐにフォローを考えて動く、動きながらでも考えられる柔軟さが身につきました。

また、私が主体でなく、現場の当事者の意識を持って考える、ターゲットの立場に立って考える、経営者の立場になって考えてみる、原点に立ち戻って考える・・・などさまざまな角度から柔軟にものごとを考えることも身につきました。