カンボジア社会企業家トップ15にも選ばれたコンギー氏を招致!

先月22日よりおよそ28日までの7日間、カンボジアの社会起業家トップ15にも選ばれ、世界中から注目を受けるMy dream homeの創業者、コンギー氏を招致して日本の企業の見学や講演会を実施いたしました。英語ですが、My Dream Home の活動を端的に説明していますので是非こちらの動画をご覧ください!

My Dream Home紹介動画Entrepreneur building up Cambodia with “Lego-like bricks」(英語)

 

very50の起業家支援

very50と支援先の関係

very50は、日本では「”自立した優しい挑戦者”を育てる学校」として活動していますが、アジアを中心とした海外では「”自立した優しい挑戦者”支えるパートナー」として知られています。very50を普段から知っていただいている方には、*MoG[Mission on the Ground] が馴染み深いかと思いますが、MoGはあくまで支援の形の一つでしかなく、very50は社会起業家と最低2年間の契約を結び、MoG以外にも多様な形で長期的な支援を行なっています

*”MoG”とは

超実践的な問題解決メソッドなどを学んだ若者と、社会問題解決を自らのミッションに掲げたアジア新興国のリーダーたちとの協働プロジェクトです。日本国内にて、元外資コンサルや起業家、途上国開発現場で活躍している問題解決のプロフッショナル達によるトレーニングを経て、現地の起業家と真剣勝負、”結果が全て”の問題解決にチャレンジします。

 

前回招致したオラピンの様子

その支援の一環として、アジアの支援先を日本に招致して、様々な企業と繋げることで新たなビジネスを産んだり、日本の最先端の技術を見学してもらう、さらには日本で彼らの活動の認知度を上げるために講演会を開催するなど、支援先のさらなる飛躍と社会へのインパクトをもたらすべく、様々な”出会いの場”を設定しています。前回は2016年冬にタイで環境問題に取り組むkokobordのオラピン氏を招致しました。

[ブログ「very50と社会起業家オラピンのお話。」]

日本人は自虐的に国力の低下を口にしたりしますが、まだまだ日本のテクノロジーや購買力の高さは非常に魅力的であり、多くのアジアの起業家にとっては訪れたい国の一つであります。そこでvery50は会員様方の支援金を一部使わせていただきまして、(会員の皆さま、いつもご支援本当にありがとうございます!)毎年一人か二人ほどタイミング等を考慮して、支援先を日本に招致しています。

very50会員「”寄付”ではなく自分に返って来る社会投資」募集ページ

カンボジアの貧困層にも誇れる家を届ける、My dream homeの活動

My dream homeは、カンボジアの貧困層でも買える家を、特殊な技術を用いてコストを大幅に削減し提供する、今国内外でもっとも注目されている社会起業家です。

カンボジアの現状

世界及びカンボジアの”買える”家のニーズ

カンボジア国内では多くの人が未だ安全な家を持つことができません。2014年のマッキンゼーの調べによると、世界でおよそ16億人、カンボジア国内だけでも1500万人もの人々がまともな家に住むことができておらず、中上流階級を相手にした高級マンションではなく、”買える”家を求めているのです。

カンボジアの家の価格(表記は米ドル)

カンボジアで安全な家を購入するとなると、どれだけ安くても25000ドル程かかってしいます。カンボジアの貧困層の大体の月収が世帯(夫婦2人)でおよそ250ドルで、月に仮に30ドル貯金することができるとします。すると、25000≒30ドル×12ヶ月×67年ですから、70年近くかけて、ようやく一番安い家を購入することができることになります。実際には、これだけ貯金できる家庭は少なく、また、ローンとなると利子も上乗せされますから、現状で貧困層の人々が安全な家を購入することは不可能なのです。

My dream homeの取り組み

この現状に一石を投じようと立ち上がったコンギーは、貧困層の人々でも安くて安全な家を購入できる世界を目指してMy Dream Homeを設立しました。コンギー氏が注目したのは、家を建てる時の大きなコストとなっている人件費です。通常カンボジアで家を建てるとなると、材料費もさることながら、3~4ヶ月間という長い工期の間、家を建てる人を雇うための膨大な人件費がかかってしまいます。

コンギーが開発したレンガ。普通のレンガよりも丈夫で、かつ簡単に組み立てられる。

そこでコンギー氏が開発したのは、まさにレゴブロックのように積み上げて家を建てることのできる、ブロックレンガです。その名の通りまさにレゴのようにブロックとブロックを組み立てって行くだけなので、通常より圧倒的に早く簡単に家を建てることができます。このブロックレンガを使うと、通常3~4ヶ月かかる工期が、なんと40~50日ほどに短縮できるため、通常より20~40%安く家を建てることができます。

またそれだけでなく

・通常のレンガに使われる森林を伐採して集められる土ではなく、普通の土から作ることができる

・通常のセメント量のおよそ10%しか使わない

・レンガを作る工程で、火を使わない

など、このブロックレンガは環境にも優しい家づくりも実現しています。

My Dream Homeが建てた家(外観)

家の中の様子を説明するコンギー氏

給料7割減。それでも住宅問題に取り組むコンギー氏の思い

もともとコンギー氏はカンボジア国内のNGOを転々と働いていました。日本では、NGOと聞くと給料が安いイメージがあるかと思いますが、カンボジアにおいてNGOと政府系の仕事は、大学を卒業した人々がつくことのできる”憧れの職業”で給料も他の仕事より数段高いのです。当時、コンギー氏の月収はおよそ1000ドル近く。カンボジアの工場などで働く人々の賃金がおよそ120~150ドルほどですから、これはカンボジア国内ではかなり高い給料です。一方、現在コンギー氏の給料は大体300ドルに届かないくらいです。NGO仕事を辞めて、My Dream Homeを始めた時、周りからは”crazy”だと言われ、奥さんやご家族は1ヶ月口を聞いてくれなかったそう。。。。(笑)

講演会でのコンギー氏の様子

そこまでして、なぜ住宅問題に取り組むのか。彼に言わせれば「理由は簡単」で「困っている人を助けたかった」という至ってシンプルな回答でした。しかしその強い眼差しからその言葉に込められた思いを感じます。またその思いを行動に移しているからこそ、言葉が決して安くないことを証明しています。

さらに印象的だったのは、コンギー氏が自分たちのビジネスモデルや技術を「どんどん真似をしてほしい」と述べていたことです。彼が本当に望むのは、自分の利益などではなく、あくまで住宅の問題を解決することだとわかる一言でした。

描く未来にむえけて挑み続けるMy Dream Home

通常30000ドル近くかかる家を、約14500ドルまで値段を下げることに成功したMy Dream Homeですが、より多くの貧困層の人々が買える家を実現するにはまだまだ値下げが必要で、現状ではメインのお客さんは中堅下位層の人々となっています。しかし新たな材料開発に向けて様々な試行錯誤をしながら、さらなるコストカットへの道を日々模索しています

廃棄物を家作りに生かす!新たな素材開発への挑戦

株式会社ナカダイ・ホームの社長、中台氏とコンギー氏

今回コンギー氏が来日した目的の一つが、廃棄物中間処理事業を行う株式会社ナカダイ・ホームとの新たなプロジェクトのためです。株式会社ナカダイ・ホームは、ホワイトボードや椅子などのオフィス家具からパソコンの電子ワイヤーやネジなど、あらゆる”廃棄物”を資源や日用品にリユースする事業を行なっています。

ナカダイ・ホームの倉庫見学

今回は、カンボジアではなかなか手に入らない廃棄物を家づくりに生かす新たなプロジェクトを始動すべく視察に訪れるということで、来日した。様々な廃棄物を見学し、アイデアを膨らませます。結果、日本の風呂の壁などに使う平らで防水性のある板をカンボジアに送り、新しい家づくりに利用できないか実験をすることになりました!実験がうまくいけば、より多くの人々に家を提供することができるようになります。

クラウドファンディングも開始

My Dream Homeのクラウドファンディングページ

まだまだ様々な挑戦が待ち受けるMy Dream Home は、今後の商品開発やプロモーションの資金集めのために、先日からクラウドファンディングも開始!募集ページでは、コンギー自身が彼のビジネスの意義について熱く語っていますので、ぜひご覧ください!また、目標金額達成のために、ぜひご支援をよろしくおねがいいたします!「Build homes for Cambodias living in poverty プロジェクトページ

 

ラーメンにトライするコンギー氏

最後は日本のラーメンを堪能して、カンボジアに帰って行きました。彼の今後の活躍を祈るとともに、very50としてもしっかりサポートしていこうと思います!