PROJECTS
MoGプロジェクト
思考と実践の高速サイクルで挑戦を形にする
very50だけの問題解決実践×教育プログラム
December 27, 2016 - January 3, 2017
【社会人向け】ベトナム~Tohe~
障がい児、孤児の独創性・創造性を社会に表現する
 
対象者 ・アジア新興国で新規事業立ち上げやマーケティングをしてみたい方
・アジア新興国の社会起業家の抱えるリアルな経営課題解決にチームで取り組んでみたい方
・自身の知識やスキルを途上国の現場で試してみたい美大生、デザイナーの方
・商品開発、販売戦略策定、コンサルティングなどに興味がある方
・チームビルディングや、グローバルで活躍するメンタリティーに興味がある方
申し込み締め切り 募集は締め切りとなりました。
事前トレーニング期間 2016-10-23 〜
現地期間 2016-12-27 〜 2017-01-03
INFORMATION プロジェクト詳細

ベトナムで新規事業立案【リサーチ→商品開発→販売戦略】マーケティングの一連の流れを実施

このプロジェクトの舞台はベトナムです。約9000万人もの人口をかかえ2020年には1億人に到達すると言われているアジアの大国です。今回は、Tohe(トーヘ)という社会起業家とともに、新規事業立案を行うのがミッションです。Toheの売り上げをあげ、最終的には社会課題の解決に繋げるために、クリエイティブでユニークな世界観を貫いたまま「多様なターゲットにヒットする」商品力の高いToheを強固にする必要があります。ゼロからのリサーチに基づく商品開発だけでなく、その販売戦略をたて、チームの実力によってはベトナム国内外の販路拡大にも挑戦します。

社会主義国・ベトナムの背景

人口9000万人のうち、障害者が730万人ほど(全体の約8%)で、これは他の国と比較しても多く、母数の違う日本の障害者数のほぼ同数にあたります。色々な説がありますが、やはりベトナム戦争の影響が大きいのではないかと言われています。
社会主義の国であるために、高齢者施設や孤児院などは国営です。小さい頃から自閉症の子や孤児は政府施設に入れられますが、社会主義国の施設であるがためにそこで起きてしまう問題が、虐待やネグレクト(育児放棄)です。
そのようにして教育やケアを受けてこられなかった子供たちは、18歳や20歳になって施設を出ても、何のスキルもなく、とても苦労する人生を送ります。

クリエイティビティーを育成し、自立の糧にする

そこで、これらの障がいを持った子や、孤児の子供達が持つクリエイティビティを伸ばし、自立して社会に貢献できる人材へと育てることをミッションに活動している"クリエイティブ集団"がtoheです。

創設者のングエン・ンガン夫婦はBMWやコカ・コーラのCMを手掛けていたようなベトナムでも有名なトップクリエイターでした。スペイン旅行中にであったピカソの「ラファエロのような絵を描くには4年かかったが、子供のような絵を描くには一生かかった」という言葉に心を打たれ、「子供のもっているクリエイティビティーの美しさ」を信念に掲げた事業を始めたのがTohe創設のきっかけです。

Toheのビジネスモデルと商品力

Toheの最大の強みは、”コモディティー化”が進む今において、商品の差別化がはっきりとしていること。商品を一目見れば、店舗に一足踏み入れれば、そのとがった世界観を忘れることはありません。実は子供のクリエイティビティー育成のためにハノイを舞台に、障害者施設や孤児院、または店舗に併設されたスペースで年間100回以上ものワークショップを開いています。そこで子供たちが描いた絵がそのままキャンバス生地に印刷されバッグや洋服になっているのです。ユニークな商品たちはこうしてつくられます。

健常者の学校でも美術の授業がないベトナムで、ワークショップを通して子供たちがデザイナーとなり、その収益はこどもたちに還元される。実は実現がかなり難し新しい形の循環型ビジネスです。

CEOの交代と、10周年

2006年に立ち上がったToheは今年10周年を迎えます。その道のりは容易なものではなく2015年末にようやく少額ではあるものの黒字化を達成しました。去年からCEOとして参画しているLoanという女性によるコストカットなどの経営努力によります。

実は日本でも、ここ数年東京ビッグサイトで行われた全国最大級のイベント「東京ギフトショー」にベトナム代表の10社に選ばれ、出展するなど、注目され始めた企業ではあります。

新規事業開発を通じたリーダーシップ育成

モノが溢れるこの時代だからこそモノづくりの責任を感じながら、価値のある課題解決型の商品・ないしは共感型商品を顧客の行動観察・インサイト分析をしながら緻密に大胆に開発します。「誰の何の課題を解決するものか?」という原点に立ち返り、Toheの持つ強みや資産を活かした”新規事業”を考えてきいきます。 すでにストーリー性と他の競合品に比べて圧倒的なインパクトのあるデザインの利点をいかしていきたいところ。 また、スキルだけでなく、チームビルディングや学びを定着させるための様々なワークショップを実施します。 そして、社会人だけのメンバー構成を考えてチーム内のフィードバックやSelf Missionの深堀を通してリーダーとはなにか?をMoGを通じて知っていってもらえるようなプログラムにしています。

BRIEFING & ENTRY
募集は締め切りとなりました。