Jul 26, 2009 17:30 - 20:00
オトナの政治経済第24回
開催日時 | 2009年7月26日(Sun)17:30 - 20:00 |
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料金 | 非会員:1,700円 /会員:1,500円 ※MoG参加者は無料、初参加者・学生は1,000円,NPO職員は半額 |
開催場所 | 旧日の出小学校 豊島区東池袋1-20-10 |
募集は締め切りとなりました。
DETAIL
久しぶりの池袋の日の出小学校でのオトナの政治経済でした。参加者も30名を超え新規の方も多くお越しいただきました。ありがとうございます。
一部映像が残っていますので、希望者にはお届けいたします。
では、下記講義録です。
_____________________________________________________________________
・菅谷のNY訪問の目的と様子。
・米国人の貯蓄性向の顕著化とその問題点
・米国は100兆円を投入しておいても失業率は相変わらず悪く、また日本と変わらず公共工事などにお金を投入している。
⇒1つの策として、米国の広い高速道路の車線を鉄道化する経済効果を提案。
環境対策につながると同時に、米国の流通網をより安易に管理しコストも100年計画で考えると非常に安くすむ。
_____________________________________________________________________
【米国外交】
◆チェコでのオバマ大統領の演説で「日本の原爆の道義的責任を認める」発言
→ロシアとの核弾頭の削減(核弾頭の完全解除にまで踏み込む第一歩)
◆イラク撤退と同時に悪化する治安(オバマとしては米国撤退を必ず約束通りに遂行したいが、同時に治安が悪化するために駐留する必要が出て来てしまう。なんとか撤退する理由がほしい為に“イラクの治安は確実に良くなっている”ことを強調する必要がある。)
ある意味ではオバマの賭けとも見ることが出来る訳です。
<日米外交&米韓外交>
◆「核の傘」の概念について、韓国はしっかりと米国と「核の傘」について明記をする
←BSE問題を発端に反米感情があがっていた韓国も若干皮肉な結末に。
(反感を持っていた米国から守ってもらうことに・・←それ程ひっ迫しているということ)
◆日本に明記されたものはありません。今回の衆院選のマニフェストの争点にもあがっていませんが、核の傘は厳密にはアミテージ元国務長官などは「日本を守る」などと発言してきましたが、条文にはありません。
また、一度日本が攻撃されたら、“攻撃をし返す“ものであり厳密には”核の傘”と呼べど“一回は攻撃を受ける“のがこの考え方の問題でもあります。
これには私にも回答はありませんが、皆が真剣に国防を考える良い機会だと思うことを告げておきます。
【中国&ロシア外交】
◆ロシアの経済盛況に←オイルの価格の値上がり(6月・7月期)
◆中国とロシアでの貿易の決済を自国通貨で始めることをアナウンス
→米国への脅し ※$・ユーロへの脅し、政治的にはEUへのけん制
◆欧州が外交的にはロシアに弱腰の可能性が出てくる
→ロシアの小国への軍事行動が見えてくる(ウクライナなどとの争い)
【中国経済】
◆中国国家統計局の情報というのは常に疑わしい数値を出してくるように思える。
(55兆円を2年の予算で使うという配分だけで、GDPが2%以上も成長しているとはどうみても考えにくい。過去にも毎回成長率9%という年が続き、偶然すぎる。)
→しかし、金融市場というのは一時的には“嘘”でもいいから良い情報を流すことでお金が世界中から集まってくるのもまた事実。
◆中国企業の日本や台湾への進出&買収攻勢
例>ラオックスの買収
◆日本人は中国人を統計的にはやはり“好きではない”ことを示している。韓国も同様に中国人を好意的に思っていない人が多い。(中国も韓国人を一番好きではない国民に選ぶ)
◆世界の潮流の中国に対して、”プライド“”僻み“で遠ざけるよりも、しっかりと研究して共に成長をさせてもらう姿勢が重要。
【インド経済】
◆全銀行が黒字化を出しており、非常に好調な状況。⇔経済好調の影にある貧富の差
【ネパールのストリートチルドレン】
◆ストリートチルドレンの生活(暴力、薬、食べ物など)
◆ストリートチルドレンと栄養(油の貴重さ)
◆絶望と孤独と自殺の密接な背景
【日本経済】
<失業問題>
◆社内失業者も入れてみると労働人口6,700万人中の1,000万人が失業をしているという状況。
◆携帯電話が流行り過ぎの弊害⇒PCを所持して居ない若者急増(携帯で全てまかなえる)
菅谷:ハローワークの職業訓練の中身を如何に改良していくのか?
◆米国では54%がこの不況が治まったら転職したいと考えて居る。→世界的に雇用がissue
◆農業・介護というのは後ろ向きか?
◆IT産業の勃興による失業者の影響とは?
◆“他人に負けないように頑張る”から“のんびりと暮したい”へ思想変化
◆JR東海が就職ランキング1位の若者の挑戦心の低さ
<日本で起こりうる争い>
◆外国人留学生の大幅な受け入れ→失業率が高い中で就職の争い激化へ
→外国人の排斥意識
◆社会保障の世代間の格差が深刻になる→20代~40代の人が苦しむ
→若者vs高齢者の構図が見えてくる
<出会い系>
◆2つの事件から見える出会い系を利用する女の子
◆携帯のフィルタ機能の強化→ビジネスチャンス→DeNAの株価に影響
◆女の子の教育の戦略をどういう視点でおくのかは実は転換期だと思う。
<docomoの経営戦略>
◆非常に中途半端にアジア諸国にお金を投資し始めているが、やはり功を奏さない可能性が大。
◆中国移動はリライランス(インド・2位)などと手を組み確実にチンギスハン時代のユーラシア覇権の戦略を構築&推進しているように見える。
<セブンイレブンの食品破棄>
◆「食品破棄問題の最大の解決策とは?」(参加者での論議)
<カルビーとペプシコ>
◆日本には上場していないニッチに急激な収益変動の余りない業界というものがあり、お菓子や調味料などはその一例ともいえます。
◆フリトレーという会社の戦略とカルビーの戦略のかみ合わせ
(映画館などの広いチャネルと棚占有のカルビーのシナジー)
※カルシウムとビタミンB1を足して“カルビー“になるというとても戦後らしい会社
◆「かどや製油」などの今後に注目
<キリン&サントリーから見える国際戦略とは>
◆キリンの積極的なM&A戦略から見るサントリーとの提携の意味合い
<マイクロファイナンス>
◆決済機能のペイジーなどの躍進と携帯電話決済の躍進に伴うマイクロファイナンスの進化
<価格.comとベンチャーリパブリックの問題点と今後の経営戦略>
◆決済機能の自前化
<JALの現状の問題点と行方>
◆労組の解体以前のナショナルフラッグの甘やかし
<ローソンチケットの“空きスペース”を使う新規ビジネス>
◆チケットぴあで学んだことを先にローソンに先手を打たれました。
_________________________________
(後記)
いつものことながら、終盤は駆け足になってしまったことをお詫びします。
次回は、「タクシー業界の復活」、「日系のホテルの復活」を考えてみたいと思います。
文責:菅谷
一部映像が残っていますので、希望者にはお届けいたします。
では、下記講義録です。
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・菅谷のNY訪問の目的と様子。
・米国人の貯蓄性向の顕著化とその問題点
・米国は100兆円を投入しておいても失業率は相変わらず悪く、また日本と変わらず公共工事などにお金を投入している。
⇒1つの策として、米国の広い高速道路の車線を鉄道化する経済効果を提案。
環境対策につながると同時に、米国の流通網をより安易に管理しコストも100年計画で考えると非常に安くすむ。
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【米国外交】
◆チェコでのオバマ大統領の演説で「日本の原爆の道義的責任を認める」発言
→ロシアとの核弾頭の削減(核弾頭の完全解除にまで踏み込む第一歩)
◆イラク撤退と同時に悪化する治安(オバマとしては米国撤退を必ず約束通りに遂行したいが、同時に治安が悪化するために駐留する必要が出て来てしまう。なんとか撤退する理由がほしい為に“イラクの治安は確実に良くなっている”ことを強調する必要がある。)
ある意味ではオバマの賭けとも見ることが出来る訳です。
<日米外交&米韓外交>
◆「核の傘」の概念について、韓国はしっかりと米国と「核の傘」について明記をする
←BSE問題を発端に反米感情があがっていた韓国も若干皮肉な結末に。
(反感を持っていた米国から守ってもらうことに・・←それ程ひっ迫しているということ)
◆日本に明記されたものはありません。今回の衆院選のマニフェストの争点にもあがっていませんが、核の傘は厳密にはアミテージ元国務長官などは「日本を守る」などと発言してきましたが、条文にはありません。
また、一度日本が攻撃されたら、“攻撃をし返す“ものであり厳密には”核の傘”と呼べど“一回は攻撃を受ける“のがこの考え方の問題でもあります。
これには私にも回答はありませんが、皆が真剣に国防を考える良い機会だと思うことを告げておきます。
【中国&ロシア外交】
◆ロシアの経済盛況に←オイルの価格の値上がり(6月・7月期)
◆中国とロシアでの貿易の決済を自国通貨で始めることをアナウンス
→米国への脅し ※$・ユーロへの脅し、政治的にはEUへのけん制
◆欧州が外交的にはロシアに弱腰の可能性が出てくる
→ロシアの小国への軍事行動が見えてくる(ウクライナなどとの争い)
【中国経済】
◆中国国家統計局の情報というのは常に疑わしい数値を出してくるように思える。
(55兆円を2年の予算で使うという配分だけで、GDPが2%以上も成長しているとはどうみても考えにくい。過去にも毎回成長率9%という年が続き、偶然すぎる。)
→しかし、金融市場というのは一時的には“嘘”でもいいから良い情報を流すことでお金が世界中から集まってくるのもまた事実。
◆中国企業の日本や台湾への進出&買収攻勢
例>ラオックスの買収
◆日本人は中国人を統計的にはやはり“好きではない”ことを示している。韓国も同様に中国人を好意的に思っていない人が多い。(中国も韓国人を一番好きではない国民に選ぶ)
◆世界の潮流の中国に対して、”プライド“”僻み“で遠ざけるよりも、しっかりと研究して共に成長をさせてもらう姿勢が重要。
【インド経済】
◆全銀行が黒字化を出しており、非常に好調な状況。⇔経済好調の影にある貧富の差
【ネパールのストリートチルドレン】
◆ストリートチルドレンの生活(暴力、薬、食べ物など)
◆ストリートチルドレンと栄養(油の貴重さ)
◆絶望と孤独と自殺の密接な背景
【日本経済】
<失業問題>
◆社内失業者も入れてみると労働人口6,700万人中の1,000万人が失業をしているという状況。
◆携帯電話が流行り過ぎの弊害⇒PCを所持して居ない若者急増(携帯で全てまかなえる)
菅谷:ハローワークの職業訓練の中身を如何に改良していくのか?
◆米国では54%がこの不況が治まったら転職したいと考えて居る。→世界的に雇用がissue
◆農業・介護というのは後ろ向きか?
◆IT産業の勃興による失業者の影響とは?
◆“他人に負けないように頑張る”から“のんびりと暮したい”へ思想変化
◆JR東海が就職ランキング1位の若者の挑戦心の低さ
<日本で起こりうる争い>
◆外国人留学生の大幅な受け入れ→失業率が高い中で就職の争い激化へ
→外国人の排斥意識
◆社会保障の世代間の格差が深刻になる→20代~40代の人が苦しむ
→若者vs高齢者の構図が見えてくる
<出会い系>
◆2つの事件から見える出会い系を利用する女の子
◆携帯のフィルタ機能の強化→ビジネスチャンス→DeNAの株価に影響
◆女の子の教育の戦略をどういう視点でおくのかは実は転換期だと思う。
<docomoの経営戦略>
◆非常に中途半端にアジア諸国にお金を投資し始めているが、やはり功を奏さない可能性が大。
◆中国移動はリライランス(インド・2位)などと手を組み確実にチンギスハン時代のユーラシア覇権の戦略を構築&推進しているように見える。
<セブンイレブンの食品破棄>
◆「食品破棄問題の最大の解決策とは?」(参加者での論議)
<カルビーとペプシコ>
◆日本には上場していないニッチに急激な収益変動の余りない業界というものがあり、お菓子や調味料などはその一例ともいえます。
◆フリトレーという会社の戦略とカルビーの戦略のかみ合わせ
(映画館などの広いチャネルと棚占有のカルビーのシナジー)
※カルシウムとビタミンB1を足して“カルビー“になるというとても戦後らしい会社
◆「かどや製油」などの今後に注目
<キリン&サントリーから見える国際戦略とは>
◆キリンの積極的なM&A戦略から見るサントリーとの提携の意味合い
<マイクロファイナンス>
◆決済機能のペイジーなどの躍進と携帯電話決済の躍進に伴うマイクロファイナンスの進化
<価格.comとベンチャーリパブリックの問題点と今後の経営戦略>
◆決済機能の自前化
<JALの現状の問題点と行方>
◆労組の解体以前のナショナルフラッグの甘やかし
<ローソンチケットの“空きスペース”を使う新規ビジネス>
◆チケットぴあで学んだことを先にローソンに先手を打たれました。
_________________________________
(後記)
いつものことながら、終盤は駆け足になってしまったことをお詫びします。
次回は、「タクシー業界の復活」、「日系のホテルの復活」を考えてみたいと思います。
文責:菅谷
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募集は締め切りとなりました。