OPEN CLASS
公開講座
プロジェクトで実施される精鋭講師陣による
事前授業・講座の一部を特別公開しています

Sep 26, 2009 15:00 - 16:30

『「Regional」からの発信』~地域の時代の可能性!?~ vol.3

開催日時 2009年9月26日(Sat)15:00 - 16:30
料金 非会員1,200円(学生800円) 会員1,000円(学生700円)
開催場所 旧日の出小学校
東京都豊島区南池袋2-45-1

募集は締め切りとなりました。

DETAIL
very50が今年取り上げてきたテーマでもある地域活性について、現代を鋭く切る現代論作家でもあり哲学、歴史講師でもある

八柏 龍紀(やがしわ たつのり)先生が担当します。


農業などと並んで最近マスコミで注目される“地域活性”・・・
そして道州制の導入が巷を騒がせていますが、それに至る“地方分権”の議論・・・


その可能性と将来性を、日本の歴史的・社会制度的な観点で考えてみませんか!?

言葉だけ踊る”地域活性”に本質的な問題提起と解決を探りたいと思います。

第3講は

【「政治・経済・文化・意識」における地方という現実】
「地方」活性化という粉飾について


です。

振り返れば学校教育では全く自分の出身地のことを学んでこなかった。

地方は本当に盛り上がるのだろうか。

そもそも”盛り上げる”ってなんだろう?

局地事例的な盛り上がりではなく全体としての地方を考えたい。


色々な想い・考えを持つ方々の積極的な参加を待っています。

<詳細↓>

日時: 9月26日(土) 15:00-16:30

場所: 旧日の出小学校
   (有楽町線東池袋駅徒歩1分、JR池袋東口徒歩10分)
http://www.toshima-mirai.jp/center/sc_hinode/index.html

※当日初めて参加される方は、申し込みの際に「出迎え希望」を選択してください。 その際は緊急連絡先を控えて頂く様宜しくお願いいたします。


参加費: 社会人:非会員1,200円(学生800円)/会員1,000円(学生700円)
※当日キャンセルは全額キャンセル料がかかります。
※初回価格の設定は行いません。
※オトナの政治経済との連続受講者は割引があります。


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内容(講師本人からの紹介):

これまで「地方」の現在を探るため、戦前と戦後の「地方」の
状況を、おもに政治や経済的な側面から説明いたしました。

 第三講からは、いよいよ「いまの地方」の問題とその改革の方向性について、論議が深まるよう講義いたします。

いうまでもなく、いま「地方」では、おびただしい
人口および人材の流出と文化性の破壊が進んできています。
公害も不便も、また都会人の描く身勝手な自然観まで、
みな「地方」が背負っているような状況となってきています。

そのなかで、その深く根付いてしまっている問題構造をあきらかにして、
それと同時に、いま何をなすべきであるのか、時宜方法と理想的方法とに
区分しながら、ともに討議を重ねるかたちで論考してみたいと思います。

わたしにとっても、それは郷里である秋田を離れて、いまだから思うことであり、東京という都市で、欠落感と喪失感をおぼえている現実を、じっくり見据える試みでもあります。

 問題提起を携えて、多くの方々がご参集されますことを心から願っております。
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教材:
講師自作のレジュメ。

対象:
・「これからは地方の時代だ」と思っている方
・地域活性に興味のある方
・地方分権に関心がある方
・日本の近代史・風土史を改めて勉強したい方

締切:
09年9月11日(金)23時まで


講師紹介:

八柏 龍紀(やがしわ たつのり)

1953年秋田県生まれ。慶應義塾大学法学部・文学部卒。 
高校教員を経て、歴史教師として予備校などで教鞭を執る一方、『思想の科学』などで社会哲学や現代史に関する執筆を展開。2000年からは、東京大学駒場キャンパスで自主ゼミを開講している。また、同年より学生のみならず社会人も対象とした社会哲学ゼミ(宏究学舎)も開講し、演習と講義を行っている。
著書に『セピアの時代』(大和書房)『戦後史を歩く』(情況出版)『日本の歴史ニュースが面白いほどわかる本』(中経出版)『「感動」禁止!』(ベスト新書)『「戦後」状況論』共著(雲母書房)ほか。学生支援団体として活動して、二〇〇九年に二〇年を迎えるNPO法人新人会理事長(NPO資格は2007年取得)。


受講希望者へのメッセージ:

「秋田」という響き、それがわたしの原点であり、意識の基底だと
思っています。

高校まで北国秋田で生活し、その後大学進学のため上京し、その後8年間秋田での高校教員の時代を過ごし、結局は秋田を離れざるを得なかったわたしにとって、故郷秋田はけっしてノスタルジー(nostalgia)にとどまるものではありません。

それ以上に、いつも意地の悪い疼痛を感じさせる地霊のようでもあります。

いったいなぜ、わたしは故郷から流離してしまったのだろう。
こうした葛藤は、いまも深い後悔のなかに甦ってきます。

いったい「地方」とは何か。それはつねに「中央」との対比のなかから生まれ出た言葉として存在します。「地方の時代」と叫ばれた時代もありました。

また「地方」に活路を見出すべしとする政治家も何人か出現しました。

しかし、現在の宮崎県知事や大阪府知事を見るまでもなく、彼らの視点はつねに中央にむき、中央からの注視を絶対の糧として、彼らがふるまっているのは明瞭だと思います。

はたして、そうしたなかでの「地方」にはどのような未来があるのか。

そこで、今回の講座(全4講座)では、「Regional(地方・地域)」の本来的意味を再考すべく、「地方」のたどってきた歴史的状況を考察しながら、現代から未来における「Regional」再生の方途を探ってみたいと思います。

とくに「地方」を救うのは、商業的な成功、いわば経済だけでいいのかという問いを十分に検証しつつ、「独立」が意味する方向性を一方の視座におき、論考したいと思っています。

講座のテーマは、以下の通りで今回は第3講です。
各回が独立していますので、途中からの参加でも十分に学べるかと思います。

第一講【なぜ「地方」が存在するのか?】

明治「国民国家」の形成から考える。

第二講【「東京」一極集中のたくらみ】

「戦後」社会が作り出した「地方」という「オリエント(Orient)」について

第三講【「政治・経済・文化・意識」における地方という現実】

「地方」活性化という粉飾について

第四講【「Regional」と「Independence」の相関性について】

自らの生活を生きるという視座
 
よろしくご参加いただき、ともに論議を深めたく考えています。

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