OPEN CLASS
公開講座
プロジェクトで実施される精鋭講師陣による
事前授業・講座の一部を特別公開しています

May 29, 2010 13:30 - 16:30

「僕らのまちを元気にする方法 パート3」佐々木 文平 合同会社街オリ代表

開催日時 2010年5月29日(Sat)13:30 - 16:30
料金 一般:2000円 会員:1700円

募集は締め切りとなりました。

DETAIL
【very50講義録0529:僕らの街を元気にする方法 by 街オリ代表 佐々木文平様】
■今日どんな仲間が居るんだろう?:各自の問題意識を共有+自己紹介
EX)都会に出た若者が地域にどう関わって行くか?
地域の特色をいかに出して行くか?
地域活性をボランティアだけじゃなくビジネスでもできないか?

■一部:街オリ誕生の経緯
・佐々木様の経緯
千葉県出身。起業家志望の父の影響で企業化志望に友人の影響で米国大好き人間になる。1年間留学へ日本人としての誇りの大切さを意識する。
日本への思いと、起業への思いを抱えつつまずは実力をつけるべくマッキンゼーへ。
マッキンゼーで 多国籍のチームの共同「京都以外の日本の良さを伝えられない自分」に気づく日本をよりよくして行くこと=地域活性への思いということから起業し合同会社「街オリ」を創業

■事業内容
http://machiori.jp/modules/generals/about.php を参照

■事業実例
(1)南さつまプロジェクト
①地域の方の問題意識
・子供を個々で育てられるか?
・子供はこの土地で生きていけるか?
・地域活性化は、経済問題抜きにはやっていけない!!
・鹿児島と、東京を繋ぎ、地域の良さを発信する

②実際に活動してみてわかったこと
   ・単に広告を出しても意味がない。
・地域おこしを自発的に行うチームを現地に作ること
・地域の強みを明確にすることがポイント

  ③実際に行ったイベント
・旧街道一つをジャックして地域の魅力を発信するイベントを開催
(品川に、昔薩摩屋敷があった経緯から品川区と共同)
・チームは実行員会形式で作り上げた。

  ④イベントを通して得たもの
   ・東京で頑張っても、地域が頑張らなければ意味がない
・地元での実行委員会を結成し、地方と東京双方で一つのものを作り上げていく


(2)信濃大町プロジェクト
 ・地域の酒蔵を軸にして魅力を発信
 ・地域以外の人も巻き込もうとしている

(3)東京の商店街の人と人材育成
 ・世田谷区で行った次の商店街のリーダー向け研修

(4)地域の企業のマーケティングやデザインの支援
・今までつながり形式で広告していた所を明確なマーケティングを行うことで商品開発プロセスの最適化だけでなく、人材育成も行っていく。

■第二部ワークショップ;自分達をふりかえる+つながる
Q 自分達が考える地域活性化とはなんだろうか?
Q 今まで地域活性化のために何をやってきただろうか?
Ex)実は自分達は今まで何もやってきていなかったんじゃないか?
地域活性化は、そこにすみたいと思う人どれだけいるのかが大切ではないか。

■第三部地域活性化を続けて行く中でわかってきたこと
(1)地域の魅力に触れる機会それだけだと続かない、しかし地域の人材育成と組み合わせて行くと効果的
(2)最初は地域活性化と言っても最初は何もできなかった。
とりあえずクイズ形式の地域情報発信からはじめた。
上記のような中でキーパーソンとつながっていった。

■全体感を持ち続け、相手視点であること、
・良くある地域MAP、みんな見ない。それは使い手視点ではないから
外部の視点から「どんな町なのか?,誰にどんな風に使って欲しいのか?」
 というそもそも論の視点を投げかけつつ、作り直した。

・地域活性に大切な基盤の一つは人とのつながり。だがそこから責めてもだめ。
酒蔵など切り口があると入りやすい。一度にできた人の流れ、人のつながりをどんどん他に展開して行く。

・地域にいる突破力がある人を見つけ、支援していく

・他分野とのつながりにおいて教育と子育ては共同しやすい

・人材育成は百年後、千年後の地域を作る
ー外部の人間がやりたいって言ってもだめ。外部の人間の役割は火をつけること
ー文化度の高い地域、昔一度文化に徹底的に力を入れそれが受け継がれてきたから。


■足元から作っていくことも大事、その上でのポイント
・キーパーソンを見出しor 口説き落とす。良好な関係を自分が気づくだけでなく、前に進むことを支援していく

・コアチームが出来上がるまでのストーミングを恐れない

・気軽に行動できる、アウトプットの場所を作るのもポイント

・交流の機会を作る

・メディアをうまく活用する

・いろんなモチベーションで関わってくる人がいる、それぞれが関われる、場作り

■街オリの求める人材は、地域活性を担う人のtobeの参考に成りたい
・夢を追う楽しさ
・成果を追求して行く
・集う楽しさ

■最後に
・やらないのに何かやろうとすると反対意見が絶対ある。
・ある意味無責任、客観的な立場からポジティブに背中を押して行くことの大切さ

■質疑応答

Q日本も世界の中での地域になる、東京に発信するのでは無く、東京を目指すのではなく世界を目指すのはどうか?

Aアジアにもすでに出ていこうとしてる人も多い。地域出会っても世界のことを考えずに入られない。しかし、世界から見たら我々は日本人、東京との関わりも大切

Q日本全体のことを考えあるとすべての地域活性化をするので無く、ある程度集約した方がいいのでは?その際にどういう基準で伸ばすところと伸ばさないところを選んで行くのか。

Aインフラ整備には集中するなど合理化の視点は必要だが、実現性を考えると難しいしをまちづくりって観点ではそこに生きる人もいる。彼等なりの思いは大切にしたい。また、多様性も大事。東京との違いは残すべき。


Q 地域の人とコミュニケートする上で外せないことは?
A どこまで言っても当時者じゃない、外部の人間なんだという意識。
現地の思いをわかった気にならず常に聞いて行く必要がある。
しかし地域が次に発展して行くための価値作りをして行くのが我々の価値、
聞いておしまいじゃない。
現地のネガティブなだけの意見についてはじゃあどうすればいいのか。という視点を投げかけたり、行動を後押ししたりする。


■最後に
今日の講義を踏まえたうえでこれから各自どんなアクションを起こすか、皆でシェア。

■所感
 今回は合同会社「街オリ」の佐々木文平社長においでいただき、実際に活動される中どういう苦労があったのか、どういうところに気をつけていけばチームとして地域を盛り上げる機運を高め、実際に行動してくれる人を手助けできるのかというところを経験談を踏まえてお話しいただいた。
 実際活動される中で、如何に東京と地方を結びつけていくのか、地元の人と外部の人との関係性をどうとっていくのかというところが大変興味深いお話を聞くことができた。
 最後に書いた、3か月以内に達成する各自のアクションを実際に達成できるように動いてみようと思う。

ENTRY

募集は締め切りとなりました。