Aug 1, 2010 14:00 - 16:30
世界視点の日本人(バングラデッシュの挑戦を科学する)
開催日時 | 2010年8月1日(Sun)14:00 - 16:30 |
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料金 | 1,200円(会員は1000円) |
募集は締め切りとなりました。
DETAIL
世界視点の日本人(バングラデッシュの挑戦を科学する)の議事録を下記します。
今回は4つのキーワードをもとにインタビュー形式で渡辺氏に語って頂きました。
■1つ目のキーワード「先見の明」
02年というマザーハウスやユニクロが進出する前にすでにバングラディシュという国に目を向けた理由は特にない。
アジアにある最貧国と日本に国旗が似ているという事程度の認識で現地に行った。
先見の明は特に必要がなく、あくまで自分がその流れを作るようにすれば、必然的に連鎖が連鎖を呼んで良い循環になる。
■2つ目のキーワード「現地との同化」
元々ベンガル語はもちろんのこと英語なんて全く喋れなかった。そこで、議論好きな人を近くにおいて、起きている時も寝ている時も議論を聞き続け睡眠学習もし、同じ質問に同じ解答をしないように心がけていた。
言語はコミュニケーションができたと安心するとそこで成長が止まってしあうと思う。
それを現地人レベルまで引き上げてくれたのは、やはり仲間がいて叱咤激励してくれたからである。
また、現地水準に給与や生活水準で暮らしているがストレスになると考えるとそれがまた悪いところをみるような考え方になり「負の連鎖」になる。
そこで、バングラディシュの良いところを探し、それを好きになろうとした。一つアドバイスとして、何か海外で活動をする際に「救助活動」という視点で現地の人に接すると、日本人の価値観の押しつけであったり、現地の人もそういう考えで接するため、日本人の後ろにある資金などを連想させてしまうなど様々な負の効果があるので注意する。
あくまで現地の人々・生活・文化を尊重することが一番。
これができると自然と周りに寄ってくる人間は信頼できる人間が集まるし、何か行動を起こそうという時に力になってくれる。
■3つ目のキーワード「発想力・展開力」
寄付金に依存せずに活動を行うというスタンスは仲間と話し合って決めたことである。寄付に依存すると、不況時期等に資金が枯渇した場合に組織が回らなくなるし、あくまで現地の人達を巻き込んでその収益で運営することが大事だと思ったし、それによって事業計画を立てて実際に雇用につなげたりすることも可能であったので寄付に依存しない活動にした。
あくまで途上国が発展するような仕組み作りにした。
■4つ目のキーワード「愛」
そもそも個人的に物事にはまりやすいという一面もあるが、バングラディシュの人達は人をもてなす「もてなしの心」をもっているところが好きな部分。一方では外に出れば我先にというところが玉にきずであるが。
子供たちに対しても可哀そうといったような一種ネガディブな感情は全くなく、むしろ彼らを見ていると楽しくなるし力をもらえる。国もそうだが、何もないということはこれから変化する伸びシロがあるということなのでワクワクする。
日本では悲観論が出たりするみたいだが、全く悲観することなんてないと思う。日本にも可能性があるので頑張ってほしい。
個人的には現場至上主義ということではなく、ただ自分が現地のプレーヤーとして動いているだけで、周りの人が事業をサポートしてくれたり、勉強会で呼んでくれたりしているだけ。人それぞれに役割というものがあるのだから、日本でもやれることはたくさんある。
自分の役割をみつけてそれをやってほしい。自分も何か日本にやれることはないかと考えている。
■Q&Aコーナー
Q.当初は現場至上主義であったり、救助活動という視点で活動していなかったのか
A.全くない。そもそも全て現地の事を自分の目で見た上で何をするか考えようとしていたから、そういう発想さえなかった。
Q.日本人は無知な人は多いが、どうやっていけばよいか?
A.無知はマズい。日本人が現地に行く時、必ず障害となるのが2つある。
1つは言語。
もう1つは自分の国への無知度。
後者は、他国と比べて圧倒的に劣っている。だから、もっと自分の国の事を知って欲しい。
でも、日本人は素晴らしい所も勿論もっている。それは、相手の立場に立って物事を考えるという当事者意識の部分。これは、現地でも本当に尊重される。日本は、これを高度にもった人がとても多い珍しい先進国なので、この分野を生かして、国際社会でも頑張ってほしい。
Q.支援に頼らないといったが、何か今日からエクマットラに協力できる事はないか?
A.2つある。1つは、メディア事業である『アリ地獄のような街』の上映会の開催のサポート。2つ目は、現地ではTシャツ等多くのグッズが作れるのでそれの受注をしてほしい。
Q.最後に一言!
A.縁をずっと大事にして欲しい!人生のターニングポイントなんて、幾らでも生まれる。今日の勉強会で会った人のおかげで、そこから幾らでも色んな事が生まれる可能性だってある。その為にも、常に心は前向きにピュアである事が重要。
文責:吉嶋
今回は4つのキーワードをもとにインタビュー形式で渡辺氏に語って頂きました。
■1つ目のキーワード「先見の明」
02年というマザーハウスやユニクロが進出する前にすでにバングラディシュという国に目を向けた理由は特にない。
アジアにある最貧国と日本に国旗が似ているという事程度の認識で現地に行った。
先見の明は特に必要がなく、あくまで自分がその流れを作るようにすれば、必然的に連鎖が連鎖を呼んで良い循環になる。
■2つ目のキーワード「現地との同化」
元々ベンガル語はもちろんのこと英語なんて全く喋れなかった。そこで、議論好きな人を近くにおいて、起きている時も寝ている時も議論を聞き続け睡眠学習もし、同じ質問に同じ解答をしないように心がけていた。
言語はコミュニケーションができたと安心するとそこで成長が止まってしあうと思う。
それを現地人レベルまで引き上げてくれたのは、やはり仲間がいて叱咤激励してくれたからである。
また、現地水準に給与や生活水準で暮らしているがストレスになると考えるとそれがまた悪いところをみるような考え方になり「負の連鎖」になる。
そこで、バングラディシュの良いところを探し、それを好きになろうとした。一つアドバイスとして、何か海外で活動をする際に「救助活動」という視点で現地の人に接すると、日本人の価値観の押しつけであったり、現地の人もそういう考えで接するため、日本人の後ろにある資金などを連想させてしまうなど様々な負の効果があるので注意する。
あくまで現地の人々・生活・文化を尊重することが一番。
これができると自然と周りに寄ってくる人間は信頼できる人間が集まるし、何か行動を起こそうという時に力になってくれる。
■3つ目のキーワード「発想力・展開力」
寄付金に依存せずに活動を行うというスタンスは仲間と話し合って決めたことである。寄付に依存すると、不況時期等に資金が枯渇した場合に組織が回らなくなるし、あくまで現地の人達を巻き込んでその収益で運営することが大事だと思ったし、それによって事業計画を立てて実際に雇用につなげたりすることも可能であったので寄付に依存しない活動にした。
あくまで途上国が発展するような仕組み作りにした。
■4つ目のキーワード「愛」
そもそも個人的に物事にはまりやすいという一面もあるが、バングラディシュの人達は人をもてなす「もてなしの心」をもっているところが好きな部分。一方では外に出れば我先にというところが玉にきずであるが。
子供たちに対しても可哀そうといったような一種ネガディブな感情は全くなく、むしろ彼らを見ていると楽しくなるし力をもらえる。国もそうだが、何もないということはこれから変化する伸びシロがあるということなのでワクワクする。
日本では悲観論が出たりするみたいだが、全く悲観することなんてないと思う。日本にも可能性があるので頑張ってほしい。
個人的には現場至上主義ということではなく、ただ自分が現地のプレーヤーとして動いているだけで、周りの人が事業をサポートしてくれたり、勉強会で呼んでくれたりしているだけ。人それぞれに役割というものがあるのだから、日本でもやれることはたくさんある。
自分の役割をみつけてそれをやってほしい。自分も何か日本にやれることはないかと考えている。
■Q&Aコーナー
Q.当初は現場至上主義であったり、救助活動という視点で活動していなかったのか
A.全くない。そもそも全て現地の事を自分の目で見た上で何をするか考えようとしていたから、そういう発想さえなかった。
Q.日本人は無知な人は多いが、どうやっていけばよいか?
A.無知はマズい。日本人が現地に行く時、必ず障害となるのが2つある。
1つは言語。
もう1つは自分の国への無知度。
後者は、他国と比べて圧倒的に劣っている。だから、もっと自分の国の事を知って欲しい。
でも、日本人は素晴らしい所も勿論もっている。それは、相手の立場に立って物事を考えるという当事者意識の部分。これは、現地でも本当に尊重される。日本は、これを高度にもった人がとても多い珍しい先進国なので、この分野を生かして、国際社会でも頑張ってほしい。
Q.支援に頼らないといったが、何か今日からエクマットラに協力できる事はないか?
A.2つある。1つは、メディア事業である『アリ地獄のような街』の上映会の開催のサポート。2つ目は、現地ではTシャツ等多くのグッズが作れるのでそれの受注をしてほしい。
Q.最後に一言!
A.縁をずっと大事にして欲しい!人生のターニングポイントなんて、幾らでも生まれる。今日の勉強会で会った人のおかげで、そこから幾らでも色んな事が生まれる可能性だってある。その為にも、常に心は前向きにピュアである事が重要。
文責:吉嶋
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募集は締め切りとなりました。