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事前授業・講座の一部を特別公開しています

Jan 29, 2011 14:00 - 16:20

「社会貢献×イノ-ベーション」の挑戦 ~株式会社ディ・エフ・エフ代表取締役社長 清水久敬~

開催日時 2011年1月29日(Sat)14:00 - 16:20
料金 一律500円+200円~300円のワンドリンク制
開催場所 Rabbit Hole
東京都千代田区三崎町2-15-12 3F
定員 25人
対象者 ・起業に興味のある方
・自分の”チャレンジ”目前の方、している方
・寄付について興味のある方
・就職活動中の方(生き様を考える意味で参考になるはず!)

募集は締め切りとなりました。

DETAIL
今回は株式会社ディ・エフ・エフ代表取締役社長 清水久敬氏にお越しいただき、
「社会貢献×イノ-ベーション」の挑戦ということでご講演頂きました。
その議事録を下記します。

■クリック募金とは?
WEB上でワンクリックするだけで、そのお金は世界中の様々な社会問題に取り組むNPO団体に一般企業を通して無料で寄付することができる画期的な仕組みを持つ現在日本最大の募金サイト。
一般ユーザーへの効果:負担なく社会貢献に参画。
企業への効果:社会貢献活動を実施している企業のイメージアップ。
NPOへの効果:資金調達の一手段。

面倒な手間がなく確実に1クリックで1円を寄付。
→一人ひとりが無理なく持続できる募金モデル
e.g. コスモ石油のプロジェクトには毎年継続的に3000万円の寄付が集金されている。

■創業の流れ
1999年クリック募金サービスが米国で開始。
カリフォルニア大学に留学中、友人の紹介を受けユーザーとしてクリック募金に参加。
留学生活最後のリサーチプロジェクトでクリック募金の広報活動を実施。
日本で現取締の小野寺とクリック募金サービスの運営を決断。
帰国後コンサルティング会社に勤める傍ら、2000年8月、合資会社としてDFF設立。
2001年6月以降は株式会社として、クリック募金サービスの運営に注力。
当時CSRという概念もまだ浸透しておらず、企業のスポンサーを獲得するのが困難だった。
そのような中で、資金調達で多くの企業と交流のあるNPOの協力を得て、某外資系金融機関にプレゼンテーションしたところ、クリック募金が採用されて事業が回り始めた。
また、一方ではクリック募金というシステムそのものへの賛同から、団体・個人から支援を受けることができた。
→5000万円の資本金を調達。赤字続きでもなんとか継続できた。
経営が黒字に転じたのは3,4年前から。
現在はビジネスモデルとして確立してきているものの、まだ発展途上。



■企業にどのようにアプローチしたのか?
①最初の3年間は、社会貢献への参画として提案→予算が限られている。
②企業の広報としての価値を提案。マーケティング、ブランディングに効果大。
※1クリックにつき4円を企業が負担→4円で一人に企業をPRできる。格安値。
→ヤフーやMixiでのバナー広告に比較して費用対効果が10倍以上。
2010年、目標としていた寄付総額三億円を達成。年平均6000万円。

■クリック募金の今後の可能性
クリック毎に勉強ができたり、クイズに正答すると寄付額が増えていくシステムなど、コンテンツの魅力を工夫していくことで、さらにユーザーやリピーターを増やせる可能性。
Mixiの中にクリック募金のシステムを導入。一日2万クリック以上。
大手広告代理店に、クリック募金を提案してもらう。
ツイッター募金(1回つぶやくと1円)、動画募金(30秒の動画を見ると5円)

■質疑応答
Q.どのように支援団体(NPO)を決定しているのか
A.他社への調査委託はせず直接運営者と面談して判断。
Q.今後の課題について
A近年、各社広報費も削減傾向にあるため、営業がやや困難。
Qユーザーがクリックした企業に興味を持つような仕組みはあるのか
A企業の社会貢献PRのほか、企業のHPにすぐ飛べるように配慮している。
Qユーザーの増加には何が必要だったか
A地道に少しずつリピーターを増やしていく、ブログ等で取り上げてもらう
システムやコンセプトの賛同者が自然発生、被リンク数が増加。現在483万件。

文責:東(加筆:吉嶋)

ENTRY

募集は締め切りとなりました。