PROJECTS
MoGプロジェクト
思考と実践の高速サイクルで挑戦を形にする
very50だけの問題解決実践×教育プログラム
February 28, 2014 - March 10, 2014
【社会人・大学生向け】MoG 2014春 in タイ バンコク
洪水被害から立ち直るエコ建材メーカー KokoBoardプロジェクト
 
対象者 ・ビジネス思考、ビジネススキルを座学だけでなく実践まで通じてしっかりと身につけたい方
・海外で活躍をしたいと考えている方
・就職活動、転職活動を含めた将来のキャリア選択の指標が欲しい方
・新興国でのマーケティング戦略に興味のある方
申し込み締め切り 募集は締め切りとなりました。
事前トレーニング期間
現地期間 2014-02-28 〜 2014-03-10
INFORMATION プロジェクト詳細

アジアでも指折りの親日国といわれるタイ。

日系企業も多く進出しており、日本人にとっても最もなじみのある国の1つではないでしょうか。
 また、タイは世界でも有数の農業国家としても知られています。 約6800万の人口のうち実に60%もの人々が、米農家(世界6位の米生産量)であり菜園農家です。

貧富の差

しかしながら、都市部・農村部における米価格が政府によって統制されているために、どれだけ作っても売価は固定されていて 農家は低所得を強いられています。特に、農村部における農家の生活は大変厳しいものです。年によっては農作物の値段が下落しているのにも関わらず農作物を過剰に生産してしまう事も珍しくなく、国の発展とともに急速に豊かになりつつある都市部との貧富の差が、日増しに深刻なものになっています。

深刻な環境汚染

一方、収穫・脱穀後に残るワラなどが大量に燃やされることによる、 
環境汚染も深刻になっています。火で生じた煙が埃とともに大気に蔓延し、息をすることもできなくなるほどになってしまうこともしばしば起こります。

また、タイ全域で生産されているココナッツは、観光客などによる大量消費がある一方で、大量のココナッツの殻が廃棄物として発生しています。

オラピン・シナモルベック

これら「貧富の差」「環境破壊」という2つの社会問題を解決するため、Kokoboardを設立したのがオラピン・シナモルベックです。
オラピンがまだテレビ局で働いていた頃、ココナッツ農家の人が前述した米農家と同様に低収入を抜け出せない現実を目の当たりにしました。

この出来事に問題意識を強くいだいたオラピンは、テレビ局を退職した後に、ココナッツの殻を原料にした板状の商品を製造・販売するKokoboardを設立しました。

オラピンはその活動が認められ、世界の社会企業の支援組織のASHOKAのフェロー他、様々な賞を受賞し、アジア屈指の社会企業として名を馳せましたが、再び彼女の挑戦が始まります。

Kokoboard とは

Kokoboardでは、廃棄物である 
稲のワラとココナツの殻から板状の商品(バイオ混合物)を 
製造しています。

板状のバイオ混合物で作られたKokoboardの
素材は、独創的で魅力的な色合いを出し、 様々な場面で木材の代わりに利用されます。 


Kokoboradの素材を使うことによって、 
二酸化炭素の過剰発生,大気汚染を減らし森林の伐採を抑制する事ができます。 


Kokoboardのプロダクトを軸とした、エコロジカルな仕組みを作り上げるとともに、ココナッツ農家を雇うことで貧しい農家に新たな収入源を生むことに挑戦しています。

逆境を乗り越え、更なる飛躍を目指す

破竹の勢いで事業が拡大していくと思われた中、
2011年のタイ大洪水でKokoboardの工場は
全壊してしまいました。


しかし、現在は場所を移動し財政的に非常に厳しい中、不屈の闘志で新工場を建設し、世界展開しようと奮闘しています。

Kokoborad創設者のオラピンは、社会起業家支援を行う世界最大の組織であるアショカ財団フェローに選出されるなど、今やアジアで最も著名な社会起業家の一人です。

「これで世界の木を切る必要は全くなくなった」そう力強く語るオラピンの向こうに、多様な社会問題解決の糸口が見えます。

BRIEFING & ENTRY
募集は締め切りとなりました。