MoGに参加した高校生や先生のリアルな声・現地で活動中の
MoGの様子・very50の活動などをお届けします。

Kさん

–なぜMoGに参加しましたか?

・幼いころから家族でユニセフに募金していたり、学生時代にはバックパッカーとしていくつかの途上国を旅するなど、途上国開発に漠然とした興味があった事
・学生時代から、勉強会を開催する学生団体を立ち上げたりと、「人間として成長し、何かを成し遂げたい」という想いが強かった事

この2点の背景に加えて、単純に「面白そうなプログラムで、よい経験になるな」と感じたので参加を決断しました。

–事前トレーニングの内容はどうでしたか?

授業で教えられるフレームワークや考え方などは、ビジネス書に掲載されている基礎的な部分が多かったですが、それを現地で活用することを想定して授業内で実際に使用して理解を促すような授業になっていました。

加えて、講師の方々に直接質問し、今まで疑問に思っていた事を明らかにする意味で、有意義な時間でした。また、事前授業ではグループディスカッションの時間もたくさんあったので、その中でさまざまなバックグラウンドを持つ方と議論できた事もよい経験になりました。

–現地での活動はどうでしたか?

今回のプロジェクトは、バングラデシュの首都ダッカから南西に車で9時間のモレルガンジという地域で、雨水を貯めるためのタンクを販売するNGOをコンサルティングするものでした。

普段接する事のない、年齢、職業、さまざまなバックグラウンドをもった人達とワイワイ議論し、フィールドワークをして過ごす11日間は、濃密で刺激的なものになりました。NGOの代表とのディスカッション、病院や役所、マーケットでのヒアリングは、スタディーツアーとは違い、主体的に動き・考える事が求められるため、何を学び・何を得て帰るかは自分達次第です。

チームメンバー12人で1つのモノゴトに取り組む積極性からもたらされる充実感、日々新しい気づきが得られる楽しさ、自分達のアイデアがすぐに実行されるスピード感等、日頃の仕事では、味わえない貴重な体験ができました。

また、水問題を抱えながらも楽しそうに過ごしている人達と接してみて、幸せとは何かを自問自答。現地での充実感と日本での生活の対比からの自問自答。

内省するきっかけをたくさん与えられ、その時間を十分に持てた事もよい経験です。

–MoGで学んだこと、得たことはなんですか?

現地の活動を通して学んだ事は大きく分けて、以下の3点です。

1.リーダーになる上での自分の課題を知った事
2.現場を知る事の重要さを知った事
3.途上国開発に“フルタイムの仕事”として取り組むというよりは間接的にコミットしたいとわかった事

今回はチームリーダーを務めさせていただきましたが、現地では当初考えていた事が覆される事の繰り返しです。その中で、チームを適切にマネジメントする事ができずメンバーを迷わせてしまう事が多々ありました。引率で同行した菅谷さんの力を借りつつ進めていかざるを得ない自分に、情けなさを感じましたが、自分の中での課題が見つかった事は非常に良かったです。

また、今回のプロジェクトではレポートから事前に情報が得られた事、途上国に慣れたメンバーも多くいた事から現地に行く前にある程度精度の高い分析ができたと考えていました。しかし、現地でのヒアリングをしていく中で、想定していた事が覆されたり、逆に有用な情報を得たりと、現場を知る事の重要性を肌で感じる事ができました。

今回のプロジェクト参加に当たっては、「途上国開発にフルタイムの仕事として取り組みたいかどうかを明らかにする」という目的もありました。今回の活動を通して、企業の経営の第一線に携わりながら間接的に違ったアプローチでコミットしたいという想いが強くなりました。これは一つ、自分にとって非常に重要な決定になったと思います。

–MoGの参加を検討している社会人にメッセージ

MoGへの参加を検討しているからには、きっと何か社会で閉塞感を感じていたり、変わらなければいけないという意識を持たれたのではないでしょうか?

そんな時のMoGへの参加は、確度の高い処方箋です。実際私自身、参加前と後では思考回路が変わりました。ここまで述べてきたような事が起きれば、そうなる事が分かってもらえるかと思います。

経営コンサルタントの大前研一さんは、「人間が変わる方法は3つしかない」と言っていました。

1番目は時間配分を変える。
2番目は住む場所を変える。
3番目はつきあう人を変える。

この3つ全てを大きく変えることができる、それがMoGです。

短期的に変えるだけなので、きっかけにすぎないかもしれないですが、数年後大きなものとして返ってくるのは間違いないという強い実感を得ています。