MoGに参加した高校生や先生のリアルな声・現地で活動中の
MoGの様子・very50の活動などをお届けします。

『FINAL PRESENTATION』 ウルスラ高校 MoG 最終日

 

今日はトワさんとクックへの最終プレゼンの日。マイチャウでやってきたことを伝え、いかに「やろう!」と思ってもらえるかが重要です。

10時から予定していたプレゼンは準備が押し、10時45分~になりました。まずは、文房具班から。縮んでペン立てにできるペンケース”TIEMO(ティエモ)”について、

どういういきさつで開発したか、どんな特徴があるか、誰をターゲットにし、いくらで売るのか、

発表していきます。トワさんとクックの顔は、経営者として真剣です。自信をもって言える良い商品はできたのに、それを論理だてて伝えるのが難しい。厳しい質問もたくさん飛び、なかなかはっきり答えられない局面もありました。

一旦アクセサリー班にバトンタッチしました。かなり厳しい質問が飛ぶのが分かったので、データの裏付けを強調できるようにいそぎます。

アクセサリー班は高校生をターゲットにしたため、ウルスラ高校の学生数百人に聞いたアンケートをデータとして提示しました。

みんな腹落ちして気に入った「かわいい伝統」というコンセプト。高校生だから考えやすかった的を絞った商品たちです。アクセサリー班にも厳しい質問が飛びます。

その価格にした根拠は?そのコンセプトにした理由は?

このプロジェクトが日本に帰った後もトワさんとクックが商品を引き続き生産してもらうには「いいね、これでいこう!」と、お金を投じようと思えるプレゼンである必要があります。

写真の使い方が上手いアクセサリー班。

何とかプレゼンを終えました。

一旦保留になっていた文房具班にバックです。

数百人のアンケートも取ったはずだし、あれだけ頭を悩ませてインサイトを探り、解決策を考え抜いたはず。

実は、トワさんもクックも新しいペンケースTIEMOをとても気に入っています。しかし、これなら売れる、とそれを裏付ける証拠を見せるのがとても難しい。

実演しながら、必死に伝えます。

高校生だからと手を抜かず、真剣な経営者の目でバシバシ質問を飛ばしてくれました。

だいぶ時間が伸びたプレゼン後、クックが伝えてくれたのは感謝の言葉しかありませんでした。

今は質問にうまく答えられなくて、悔しい想いをしたかもしれないけど、高校生のうちからベトナムにきて商品開発を通して問題を解決しようとしているみんななら、きっとどんどん成長してできるようになる、本当にありがとう。というメッセージをもらいました。

実はトワさんは、数日後にハノイに来る予定があったのですがこのプレゼンのために1泊でハノイに来てくれました。はるばる日本からきて本気でHB+の事を考え活動したみんなのプレゼンを逃す手はない、と考えてくれたようです。

プレゼンの後、菅谷からもフィードバック

投資家を説得するような共感の持てるプレゼンをするためには、

”論理力”に加えて”伝える力”が必要だということ。

・その前段階として、”英語”は当たり前にもっていないといけない必須項目だということ。

そして、すべてを通して、これは「誰の何の問題を解決しているのか」を明確にすること。

最後のプレゼンでみんなはきっととても悔しい想いをしました。でもみんなが成し遂げたことは価値あるものです。

分からない事は、(今の時点では)悪いことではありません。ただ、それを打開するために、負けずに挑戦すること。誰かが対処すればいいや、という卑怯者にならずに必死に壁を乗り越えようとしてみること。そんなことも今日学びました。

バシバシ鍛えられた後は、ベトナムの定番料理、ブンチャー(つけ麺)を!パクチーを入れるか選べるのがいいいです!とさとし。ほっとして、みんな伸び伸びしている様子でした。

トワさんは4時のバスに乗って、マイチャウに帰ります。本当にお世話になりました。みんなの多少ぎこちないハグをおくります。

実は5人がお手紙を書いていました。(いい子たちだ、、。)ベトナム語と英語で、トワさんへの感謝の気持ちを伝ええます。クックがその場で読み上げ、すべてベトナム語にしてくれました。

自由時間の前にホテルのロビーでちょっと休憩。何を話しているのか、爆笑する先生たち。桃子先生の明るい笑い声は、プロジェクトを通してみんなを明るく楽しくさせてくれました。クックもお気に入りでした。

顔が犬になったり、女装できたりする写真アプリで楽しむみんな。女子高生だ、!!と思い出す瞬間です。笑

楽しそう~。見ていて幸せになる光景です。

自由時間を使って、アクセサリー班はクックとともにホアンキエム周辺でイヤリングの金具を探す旅に出ました。

このプロジェクトにためにつくったMoG-Tシャツ。女子からは多少不評ながら(笑)、ごちゃごちゃしたハノイでは見つけやすくていいのです。

ガイドブックには必ず載っている、ドンサン市場もさがしたけど、見つからない。。日本では流行っているDIY(Do it Yourself)は、ベトナムではそんなにホットではないようです。

時には、素早い決断力が必要、ということで、金具は日本で手に入れることに。そうと決まったら、最後のハノイを満喫しない手はありません。

パッションフルーツジュースを頂き、

ホアンキエム湖を訪れました。後ろにちょっと見えるのは、亀の塔。フランスが立てて、いったん壊されそうになるも、亀の大切な生息地になっているということで解体をまぬかれたそうです。

そこからはかけるように時間が過ぎていきます。クックとも最後のお別れ。

タクシーに乗り込む高校生たちの手を握って、クックは泣いていました。ありがとう、お世話になりました。

空港に行く前に、ハノイにある社会企業Tohe(トーヘ)に寄りました。最後のミーティングをやる場所を快く貸してくれて感謝感謝。

今年の10月で10周年を迎えるToheのNganは、国からも認められた有名人になっています。

最後のLIFE MAPはせいなです。このみんなの打ち解けた顔とさようならをするのはつらい、、。最初の日はこんなに笑っていなかったのに。

人間は、20歳で体感寿命の半分を超すらしいです。つまり高校生でも、語ることが多くあるし、人格もかなりできあがっているということです。

一人ひとり、プロジェクトの総括をしていきました。

なんとvery50の引率にもお手紙を書いてくれました。いつの間に用意したんだ、、。泣かせにかかっているようです。

ありがとう。

勢いよくお手紙を渡すあかりと、勢いよくお手紙を受け取る望さん。礼儀正しさと、感謝が伝わりますでしょうか。

ToheショップでNganと写真を撮りました。ありがとうNgan。相変わらずToheワールド全開のかわいい店内。この尖り具合と商品力、ブランディングは、本当に見習いたい!

この10日だけでなく、70日間を通して、お世辞ではなく見違えるようになったみんな。頼もしい顔です。

タクシーの乗り込みノイバイ空港へ。みんながやっているのはMoGの「M」だそうです。Mission on the GroundでMoGです。この後みんな号泣(笑)。がんばったから流せる涙です。

いきなりハノイの初日を思い出すような豪雨になりました。雨季のベトナムの歓迎とお見送りは激しすぎる雨のようです。

みんなありがとう~~!

ありがとう~~~

気を付けて帰るんだよ~~!

小さくなるまで手を振ってくれました。また、日本で!!

最後に大切にしている言葉を。

悲しいことに、記憶は絶対に薄れていきます。今感じている感動や達成感、悔しい想いも、残念ながら次第に薄れていきます。必死に書き留めて、書き留めて、そして何度も振り返って、きっと人生の糧にできるようにしてください。

これからも、一緒に成長していける仲間でいましょう!おつかれ様でした!