MoGに参加した高校生や先生のリアルな声・現地で活動中の
MoGの様子・very50の活動などをお届けします。

very50と社会起業家オラピンのお話。

実は僕らvery50は創業以来、毎年一人、アジアの社会起業家を日本へ招待しています。

今年は、、、、

タイのオラピンが日本にやってきてくれました〜!!

日本は自虐的に「日本はもうだめだ・・」と様々な分野で自己否定をしてみるし、
僕もその一人ですが、腐っても鯛というか、
多くの社会事業家たちも日本のテクノロジーの技術力の高さや購買力の強さは
やはり憧れだったりするのです。
そこで、毎年支援をしている企業の中から1人だけ招待しています。
(主に会員の皆さまからのお金を使わせて頂いています。
いつも本当にありがとうございます。)
Material by the Field

2009年から本格始動をしたKOKOBOARD。この会社が解決したいことは主に3つ。

1.農家の収入構造

タイの農家は・・・非常に悪循環の海の中に生きています。

彼らの多くは余りにも教育レベルが低いために、

今年はゴムがたくさん売れたら今作っているブドウづくりを止めてゴムを作るとか、

そういう日和見的な農業をやってしまうのです。。。

しかも地域皆で同じものを作ろうとするために、

当然値段は安くなり結果的に儲かりません。

従って、農家の教育レベルが低いことが問題ではあるのですが、

色々と地元のマフィアみたいな政治家たちが、

ある思惑の元で扇動するのも絡んだりとで結構根が深いのです・・

そこで、オラピンは農家の所得を向上させるために、

お米農家の稲わらやココナッツの殻などの農作物から出てくる

廃棄物を購入することで彼らがこれまで捨てていた廃棄物を”価値”に変えました。

2.大気汚染

タイでは多いときは年に5回もお米を収穫できるそうです。

それなので、稲わらがとても邪魔で焼いてしまいます。

その煙が大気を汚染してしまうので、これはある意味ではタイの風物詩のようなものです。

農家から稲わらなどを購入することでこの風物詩を止めることを狙っています。

3.森林伐採

Orapinが作った、稲わらやココナッツの繊維を特殊なノリでプレスしたこの建材は

欧州の防火・防水の基準もバッチリクリアしているます。

彼女の口癖は「もう木を切る必要はなくなったわ。」

こんな彼女ですが、僕の知る限りでも本当に気合の入ったファイターです。

くじけない、負けない、やり遂げる。

ファイターという言葉が非常に似合うそんなオラピンは、

2011年のタイでおきた大洪水で保有していた工場の全てが水浸しになり、

そこから現在の少し高台にある農地を購入してKOKO BOARDの新工場を建設しました。

自身がシャベルを手にして、重い石を運び、

工場のワーカーさんたちと寝食を共にしながら建てたのが

KOKO BOARDという会社です。

途中で彼女は腎臓を悪くしたりと何度か入院をするという逆境もありましたが、

不屈の闘志でここまできました。

なんか彼女を見ていると”甘くない”。

言い訳をしない、前向き、邪悪じゃないこと・・なんか色々とこちらが学べる彼女を

今回日本に呼んだのは、、、

KOKO BOARDが新しく仕掛けるPIECEFULという小物ブランドの改良のためです。

Eco Product Thai by Piecefull

ということで、10月25日から11月8日まで東京にいるのでコラボレーションしてくださるデザイナーの方やバイヤーの方がおられればお声がけください!

またvery50は2016冬MoGを、今回招待したオラピンのKOKO BOARDでやります!

こちらの様子も随時ブログアップしていくので、チェックしてください!

プロジェクト|very50