【高校MoG】ついに迎えた最終日!

【バイヨンプロジェクト】
バイヨンプロジェクトを担当していた、谷弘(たにひろ)です。
無事にプロジェクトがすべて完了しました。(資料送付など一部残務はありますが..)
「You are very professional」!と言ってくれた最終報告会
日本からずっとプロジェクトをやってきた、そのすべてを残す報告会が無事に終わりました。
日本での2ヶ月の準備、現地での10日間で考えてきたことや、やってきたことをすべて伝えきるための最終報告会。
前日は準備で睡眠時間が削られてしまったメンバーもいる中で、やってきたことをすべて伝えきりました。
・新商品の話(レシピ)
・プロモーションの話
・実際に行動して、獲得した学び、成果物
今回は、手広く色んなことをやっていたこともあり、
資料の枚数もそれなりの量になりましたが、それでも皆が一生懸命に考えたことを伝えきる事ができました。
プレゼンにあたって、英語が苦手なメンバーもいます。
Chloeさんの眼差しの中、しどろもどろになった部分もありましたが皆で協力しながら、日本からやってきたことのすべてを伝えていきました。
プレゼンが完璧…というわけではなかったかもしれません。ただ、Chloeさんがちゃんと皆が残したものを受け取って使おうという意欲が強かったため、私が脇からサポートしなくてもきっちりとコミュニケーションが成立していました。
うまく行ったことも、うまく行かなかったことも、
皆がやってきたことすべてを受け取ってもらえました。
最終的には、「Professional」という言葉を何回も使いながら、
皆が限られた時間の中で、バイヨンカフェに何か価値を残すために、「日本人」ということも活用しながらしっかりと役立つものを残してくれたことに感謝を述べていました。
最後には、「ケーキをおごるわ!」ということで、
これまでほとんどのメンバーがまだ試していなかったケーキを皆で違う種類を頼んで楽しみました。
※スタッフ、引率の先生も便乗していただきました!とても美味しかったです!
チーム全体が成長していったプロジェクト
今回のプロジェクトは、私の経験としてもはじめての「マイナススタート」だったように思います。
ここからチームが作り上げられていくというよりは、日本の段階でチームの雰囲気が悪くなっていて、
「今後どうやってチームとしてやっていくか?」というディスカッションから現地プロジェクトは始まりました。
多少突っ走ってしまう部分があった、リーダーが自分の非を認めるところから始まり、
日に日にチーム全体が呼応して行く様子が見ていても面白かったです。
プロジェクト終盤に行った1 on 1(各メンバーとの個別面談)ではどのメンバーも口をそろえて、「リーダーを尊敬できる」「リーダーに引っ張ってもらった」「リーダーのようになりたい」とリーダーを肯定していました。
最終日の、プレゼン準備の時には
「パワポを使ってしまうと、PCを持っている自分だけが作業することになるので、紙でプレゼンしよう」
というリーダーの方針から、全員が担当ページを持って、一丸となって資料を作っている様子は素晴らしいものでした。
報告会を終えてみると、最終的に残した成果が誰一人として欠けていては作れなかったものであったことがよくわかり、
本当に短期間で、「個」として以上に「チーム」として信じられないほどに成長したというのが印象的なプロジェクトとなりました。
改めて、自分の非を認めるというオトナでも(だからこそ?)なかなか出来ないことをして、チームを立て直したリーダーと、
それにしっかり呼応していって、日に日にコンビネーションを高めていったメンバーたちに賛辞を送りたいと思います。
素晴らしかったです。
MoGの次にあるもの
7人という人数も相まって、皆がそれぞれ前線にたって活動してきました。
だからこそ、最終的な皆の振り返りには、出来たこと以上に「出来なかったこと」がよく聞かれました。
MoGの期間、皆はプロジェクトで何かを残すために全力になってもらいます。
でも、そんな中でも自分自身の成長も意識してほしいということでMoGを通じて自分の人生にどんな影響があるとよいのか?を考えてもらいたい。
そんな思いから、今回のプロジェクトでは「内省」の時間をしっかりととってプロジェクトが皆の将来にどうつながるかを、ときにメンバー自身で、ときに我々ファシリテーターとともに考えてきました。
・もっと英語が話せるようになったらとおもった
・チキって引っ込んでしまったところを変えていきたいと思っている
・企画が面白いと思ったので自分で仕掛けていきたい
・来年MoGでリベンジする(!!!!!)
皆にとって、MoGがちゃんと自分自身の未来につながっているようでとても嬉しかったです。
very50が学校として、いつでも参加者たちの挑戦を応援したり励ましたり出来るように今後も関係を保っていければと思います。皆の未来が楽しみです!
【ジュネビーブプロジェクト】
ジュネビーブチームを担当していた井口です!
バイヨンチーム同様、こちらのチームでも大きな実績をカウンターパ―トの起業家へ残すことが出来ました。
最後のプレゼンでは、突然に停電にも関わらず(カンボジアではしょっちゅうあります。笑)、非常に完成度の高いプレゼンテーションとなりました。
今回、実行したいタスクが最後まで残っており、プレゼン準備の時間があまりない中、本番を迎えることになりました。
結果は…
大成功!
カウンターパートのRickからも洞察力、英語力、論点、全体の流れ含め、全てよかったと言葉をもらいました。
今までの2ヶ月もの間に、みんなで脳がちぎれるほど考えたこと、そして実行したこと漏らさず全て発表するために、リック達にとってよりわかり易い英語で簡潔にプレゼンすることを意識しました。
もちろん、今までの膨大な議論の量と施策提案をすべてプレゼンに残すことは出来ません。
一人一人がリックに本当に伝えたいことは何なのか?自問自答を繰り返しながら、【分解の木】を使いながら、全体の構成を整理します。
各チームから、プレゼンしたい内容(今までの集大成)を提案します。
プロモーションチーム
ジュネビーブが抱える問題点(I.目立たない看板 II.店までの距離 III.その他)の提起をしました。さらに、問題点を挙げるだけではなく、しっかりと改善案までを提案しました。
【I.目立たない看板】
元々大きな看板を持ってはいるか色が目立たず、お客さんが何度も素通りしているのに気づきました。
そこで、彼らのコンセプトであるエコロジーや自然をイメージして黄色と緑を使って看板を改良しました!
これも、生徒たちが考えた「違和感」を作ることでより多くのお客さんの目を引く施策の一つです。
【II. 店までの距離】
元々、ジュネビーブの最大の課題は、看板のある入り口からお店までの距離が約10メートル位あることです。お客さんとしては、お店に入るのを躊躇したり、お客さんを逃しかねない大きな課題だと感じていました。
しかし、ある時この課題を特徴に!短所を長所に発想の転換を試みました。
今までは、ずっと長い通路のせいでお客さんが入らない…と思っていましたが、
その通路を冒険中の森に見立て、森を歩いて到着すると、「宝の島」のようなお店が待っている、をコンセプトに作り上げることを決めました。
このコンセプトにたどり着くまでプロモーションチームは、試行錯誤しながら、議論を繰り返し、生みの苦しみを経験しながら、一つのゴールにたどり着くことが出来ました。
【III.その他】
IとII以外にも沢山の問題点を発見し、施策を提案しました。ただし、今回は全てを実行することは時間の制約のため出来ず、それらを「リスト」としてリック達に残しました。
プレゼン中に問題点・改善案・難易度の3つの軸を中心に、羅列したプリントを渡すことが出来ました。
さらに、そのプリントには難易度も添えてあげることで、モガーが帰国した後でもリック達が優先順に施策を実行することができます。
商品企画チーム
商品開発チームは、カンボジア人女性(Thyda)が作ったブランドRainDropの再建
・RainDropのブランドコンセプト作り(Share & Happy)
・RainDropのブランド販促品作り(ストーリー制作)
・新商品”Petals happiness”のコンセプト作り及び商品のプロトタイプ作成
今回は、本当のビジネスの世界のようにブランドコンセプトを作ったり、商品開発を実行しました。
ブランドのコンセプトは、ずばり”Share & Happy”です。Thydaの考える6つの幸せ(ハピネス)が形となって、もっと多くの人に届くように、そんな思いを込めて商品を作りました。
今回は、埼玉、神奈川、兵庫、大阪、宮城…と各方面からの高校生が1つのプロジェクトに参加してくれました。
最初は、国内での連携の取ることの難しさや、戸惑いも多くあったと思います。
そんな中、全員がジュネビーブに自分たちにした残せない価値を残したいという一心で、9日間諦めずに頑張りました。
今回のプロジェクトでは、障がいを持つ職人と共に彼らの課題解決に挑みました。彼らが今までに経験した偏見や差別を聞き、全員が胸を痛めました。でも、彼らは我々が何一つ変わらない、才能に溢れる人々です。彼らの事業そして、人生が今後もより実りのあるものであるように、そして差別偏見が世の中から無くなるように願うばかりです。
最後には連絡先をみんなで交換し合ったり、親友のようになっていました。
「帰国後もプロジェクトに携わりたい!」と言っていた子たちが印象的でした。
今回、普段接することのない人々と共に同じ問題の解決に挑み、新しい空気に触れ、仲間に出会い、試行錯誤しながらも一丸をなってゴールを目指しました。
みんなの帰国時の晴れ晴れとした表情は決して忘れられません。
今後彼らの人生の中で潜在的にMoGでの経験が活かされれば幸いです!