MoGに参加した高校生や先生のリアルな声・現地で活動中の
MoGの様子・very50の活動などをお届けします。

現地の起業家に時にぶつかりつつも、真剣に向かい合う。

–感動したこと・楽しかったことを教えてください。

日本での準備期間から、実際の現地での活動期間を通し、たくさんの刺激と学びをいただきました。
大学時代から社会起業の分野に興味を持ち、特に参加したプログラムの受入先の「KruKhmer」には、学生時代からとても感銘を受けていて、プログラムを知って迷わず参加を決めました。

実際に参加をしてみると、思っていた以上に現地の起業家と距離感近く関わることができました。「現地で活動する起業家を称賛し、きれいな部分を見せてもらう」のではなく、課題を共有し、時にぶつかり、泥臭い部分もみつつ、真剣に向かい合うことができました。

また、プログラムの中で、起業家の方をはじめ、スタッフ、講師の皆さま、そして色々なバックグラウンドの中で一緒に参加をしたメンバーと、濃い時間を共有したことも、他にはない体験でした。
日本での活動から現地でのフィールドワークを通し、しんどいな、と思う瞬間もありましたが、普段の仕事や生活とは全く違う時間を過ごし、得ることのできないものを得て、現地での活動が終わったときは、安堵感と共に、目の前が開けていくような感覚もありました。

–MoGを通して得たこと学んだことを教えてください。

1. 自らの体感・実感を通して、学び・経験を得ることができた。
私は本を読んだり、勉強会に参加する、モデルケースを学ぶだけでは、なかなか消化できないタイプで、自分がいざ必要な時に引き出せる知識にはなりません。
Mogでは、現実の事業の課題に現地の社会起業家、そしてMogのメンバーと共に自分事として挑むことで、実際に仮説検証を何度も繰り返し、実感を伴って、学ぶことができました。
フレームワーク一つ使うにあたっても、目的が先にあって、その為のフレームワークを見つけていくので、応用がきくように思います。

2. 目の前の課題と向かい合い、とにかく考え抜くことの大切さを学んだ。
カンボジアでハーブ製品を作る企業の新規事業コンセプトメイキング・マーケティング等に挑みましたが、本当に答えの見えない課題ばかりでした。
その中で、そもそも何が課題なのか、自分たちは何に挑むのか、という課題を設定するところに、最初に非常に時間をかけました。一度課題を設定してからも、何度も何度も問い直し、その課題に自分達が挑む意味も問い続け、一つの課題をさまざまな角度・視点で何度もとらえ直しました。
これにより、常に目的・課題を意識していることになります。目の前の積みあがったモノをこなすのではなく、常にベストプランを考え、行動を起こすことにつながりました。

3. 現地の社会起業家のパワーと突破力
実際に、現地で活躍する社会起業家の姿を身近で感じられたことは、貴重な学びになりました。
現状の事業が回ればいいのではなく、自分たちの提起する社会問題へのコミットを高め、ビジネスとして停滞しないためにも常に仕掛けて前進していくパワーと強い意志には、改めて感銘を受けました。

いま私は、地域の中で産業化や住民の自立を目指すプロジェクトに携わっていますが、日々忙殺されると、目的が見えなくなり、物事を掘り下げて考え抜くことができなくなってしまうことがあります。そんな時、Mogで学んだことを思い起こし、課題意識に立ち返り、もっとできることはないか、今のやり方がベストなのか、自問自答します。