MoGに参加した高校生や先生のリアルな声・現地で活動中の
MoGの様子・very50の活動などをお届けします。

〈高校MoG〉カンボジア、肌で感じる新興国の熱気 初日~2日目

こんにちは、very50スタッフの谷弘(たにひろ)です。
普段はメインのファシリを担当することが多いですが、今年の年越しMoGは久しぶりにサポートファシリを担当しています。
私から現地の様子を報告させていただきます。

カンボジアの気温は最高気温32度。日本の空港までの為に来ていた分厚いコートは約10日の間カバンにしまって、挑戦の10日間が始まりました。

市場調査と合わせて、目まぐるしく開発が進むアジアの熱気を体感

25日のクリスマスの日、メンバー全員が無事空港に到着しました。ここから2日間、カンボジアの首都プノンペンでの活動を行います。
今回のパートナー企業であるルッカの拠点があるシェムリアップではなくプノンペンから入った理由は2つ。

・大きく栄えている首都で、効率的に市場調査をすること
・新興国の勢いをしっかりと感じ取ること

空港からホテルに向かうバスの社内で聞いたところ、なんと半数以上が初の海外とのこと。
初海外が、カンボジア-プノンペンという..、激渋なキャリアが出来上がりました..!末恐ろしいです。

プロジェクトの進め方など、不安な顔をしていたり、前日ほとんど眠ることができなかったメンバーもいてかなり疲れている様子。

この日は、生胡椒を使ったカンボジアの定番料理ロックラックを食べて、早めに就寝しました。


…と思ったら、男子部屋に皆で集合してミーティングを実施していたそうです。

コンギー氏とともに、新興国の首都プノンペンを感じる

翌朝、昨晩早く寝た分、7時には起きてホテルの朝食をすませるとスペシャルゲストが登場しました。
My Dream Homeの創業者であるコンギーさんという社会起業家に活動の紹介と、この日1日のプノンペンの案内をお願いしたのです。

コンギーさんは、通常の1/3の値段で家をたてることが出来る技術を開発し、プノンペンを中心にカンボジア中で貧しい人の”My Dream Home”を持つという想いを実現させるビジネスを経営しています。

現在、世界中で大変注目されている起業家で、日本を含めイギリス、アメリカ、オーストラリアなど、様々なカンファレンスに招聘される大注目の社会起業家です。

今回、時間の都合などもちょうどよかったことも有り、プノンペンという待ちの光と影をこのような超豪華なゲストに案内してもらう1日となりました。
プノンペンを1日見て回り、皆が感じ取った代表的なコトは以下のようなものになります。

圧倒的に若い国民

とにかく、街にいる人が若いです。
世界1の高齢社会から来た我々からすると、平均年齢23歳の国は驚きの連続です。
様々なサービスは、子供向けや子供連れに向けて作られており、日本との違いを強く感じます。
街を歩いている人も、どこか勢いをもって何かを仕掛けてやろうという雰囲気で溢れているように感じました。

アジアにおける中国の勢い

多くの建設現場の看板には、中国語が書かれています。
街を見回しても、建設現場の近くには看板からメニューまで中国語で書かれたレストランがいっぱいあります。
勢いのあるアジアの地域に、中国がどれほど入り込んでいるかを痛いほど感じました。

「英語より中国語のほうが便利なじゃない..?」
という言葉も聞かれましたが、間違いじゃないような気もします。

「消費者」としてのカンボジア人

市場調査も合わせて、プノンペンにある2つのイオンモールに行きました。
イオンモールの中は、日本よりも豪勢です。

高級ブランドが沢山あるだけでなく、中にはちょっとした遊園地もあります。
そこには、カンボジアの人が一杯いて、みんな愉快に買い物や遊園地を楽しんでいました。
賃金の安い労働者としての、カンボジア人ではなく、お金を持った勢いのある消費者としてのカンボジア人たちを目の当たりにしました。

建設に次ぐ建設

とにかく、いたるところで建設をしています。
10数年前は1単位2.5$で販売していた土地が、今や$5,000を超えている地域には、巨大な建設現場が立ち並んでいました。
まさに「新興国」といった感じで、数ヶ月ごとに姿を変えていくのだろうなという場所でした。

そして、大建設現場の脇にある川の対岸を見ると、そこには大きなスラムが広がっています。

「大きな土地で建設しようとすると、当然元々住んでいた人たちが立ち退かなければいけなくなる。
その人達がみな、あの川の対岸で、貧しく衛生環境も悪い状態で暮らしている。」

コンギーさんからの説明で、新興国の首都プノンペンに広がる「経済発展の光と影」が参加者たちの目にもくっきりと見えてきました。

説明を受けているときに、たまたま目の前で貧しいエリアに住むおじいさんが孫と一緒に小魚を取っていました。
おじいさんは、愛想よく自分が取った小魚を見せてくれましたが、その小魚はとっても小さかったしドブ川の臭いがします…。
皆の胸に深く突き刺さった場面だったようです。

プロジェクト始動

この日は、いよいよルッカの拠点であるシェムリアップに到着しました。
ホテルにつくと、すでに21時を回っていましたが、眠い目をこすりながら会議が開始されました。

明日はいよいよ、ルッカの創業者であるスロアーズさんと直接対面し、英語でプレゼンをすることになっています。
水草チーム、スパイスチームの双方が調べてきたコトを確認しながら、長いこと真剣に議論をしていました。

クリスマス、お正月という2大イベントをぶった切って現地に来たみんなの真剣勝負が始まりました。

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