『ジョージ・クルーニーが南スーダン戦争を止める?』

世界的ハリウッドスターのジョージクルーニー氏(55)ら調査団体”The Sentry”が、南スーダン内戦の資金源に関与する国際金融機関に”脅し”をかけている。彼らは、複数の国際金融機関が南スーダン内戦の戦争ビジネスに資金を提供している証拠を掴み、今後の金融機関側の対応によっては「名指しで、辱める」という。これまで、数々のセレブ達による寄付やチャリティーコンサートの例は数多くあるが、これほどまでに、自分の身を顧みず”踏み込んだ”社会貢献活動は例を見ない。

「南スーダンってなんで戦ってるの?」

日本でも、戦闘や「駆けつけ警護」の可否など、連日話題の絶え無い南スーダン。

そもそも南スーダンで何が起こっているのだろうか。

南スーダンは2011年、スーダンから独立して誕生した”世界一若い国”である。

もともとスーダン北部の多数派イスラム教地域が南部の少数派キリスト教地域を支配していた構図に、南部側が反発して1955年から72年までの第一次内戦、1983年の第二次内戦を経て、独立を果たした。しかし独立後すぐの2013年、南スーダン最大民族ディンカの出身のキール大統領が、二番目に大きい民族ヌエルの出身のマーシャル副大統領を罷免。独立戦争では同じ組織でともに戦った両派の民族間対立が一気に加速し、現在でも対立は続いている。

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内戦危機の南スーダン、誰と誰がなぜ対立してるの? | THE PAGE(ザ・ページ)

「”セクシー”なだけじゃないジョージ・クルーニーの社会活動」

”世界一セクシーな男”として有名なジョージ・クルーニーは俳優として4回、監督、脚本、製作として4回アカデミー賞にノミネートされるなど、まさに世界のトップスター。「オーシャンズ11シリーズ」や「フィクサー」などで映画業界では”悪役”を演じてきたジョージ・クルーニーだが、一方でプライベートでは熱心な活動家としても知られている。

[アマル夫人と笑顔を見せるジョージ・クルーニー]

もともと北ケンタッキー大学生時代の専攻はジャーナリズムで、あるインタビューでは「もし俳優でなかったらジャーナリストになりたい」とも発言。これまでにも大量虐殺を阻止するためのチャリティー団体Not On Our Watch Projectに参加するなど、政治活動も行ってきた。また2014年に結婚したアマル・クルーニー氏は国連ガザ人権調査団体に選ばれるなど、非常に社会的意識の高い人物であった事も今回の行動とは無縁ではなかっただろう。

「ジョージ・クルーニー率いる調査団 The sentry の取り組み」

先日、同調査団は南スーダン内戦の裏の実情を伝える動画を公開した。

彼らの2年間の内部調査によると、南スーダン内戦の主流勢力率いるキール大統領、その主流対抗勢力を率いるマーシャル大統領の双方リーダーとその家族が内戦を利用して多額の財産を築いているという。武器商人や国際金融期間を通じて、巨額の利益を得ているのだ。そこで今回ジョージ・クルーニーらは、今後国際金融機関が戦争犯罪の資金源になっていると自覚した上で取引を続ける場合「名指しで、辱めていく」と警告した。今後、金融機関側がどのように動くかによっては「詳細な証拠」とともに名前を公にしていくという。

「ジョージ・クルーニーの勇気ある社会貢献」

アンジェリーナ・ジョリーのカンボジアでの学校建設や生活改善支援、ブラット・ピットのエイズ研究支援など、これまでも有名ハリウッドスターが社会貢献活動をしてきた例はたくさんある。しかし、ここまで踏み込んだ例はそう多くはないだろう。今回のように、世界的な有名人が国際金融機関を相手に”脅し”に出れば、当人の命の危険も十二分に考えられる。なにか浮いた話の多い”世界一セクシーな男”は、どうやらセクシーなだけではないらしい。今後の南スーダンの情勢とともに、今後のジョージ・クルーニーの活動にも注目していきたい。