MoGに参加した高校生や先生のリアルな声・現地で活動中の
MoGの様子・very50の活動などをお届けします。

仙台ツアー報告②

こんにちは。インターンの上江田です。

今週も引き続き、仙台の被災地を訪れた際のインターン生の感想を綴っていきます。

ペンシルベニア大学からのインターン生、Morganが企画・開発から携わったNewワークショップ「Thinking Beyond」の実施報告もありますので、ぜひご覧ください!

 

インターン① 上江田

  • 初めて被災地を訪れて

 あの東日本大震災から早7年が経ち、ぼくは恥ずかしながら初めての被災地見学となりました。震災当日は、中学校の卒業式を2日前に終えて、ちょうど友人たちと野球をしていたのを覚えています。実際に被災地を訪れてみると、当時ニュースで見ていた景色と比べるとだいぶ落ち着いた景観が広がっていたのが印象的で、正直なところ、「もっと早く来ていたら、また違った景色を見れたのに。一足遅かったな。」と、感じました。ただ、未だに行われているガレキの撤去作業、いたるところに設置された仮設住宅を見て、震災の残した傷跡が徐々に修繕され、復興に向けて進んでいることを肌で感じることができました。

 

  • VRで見る被災直後の様子

 あの有名な「がんばろう!石巻」看板の見学にいったところ、隣接された「東日本大震災メモリアル 南浜つなぐ館」での体験が、今回の被災地訪問で最も印象に残っています。そこでは、被災によって亡くなられた方の遺品が展示されていたり、未だに戻らない家族に向けたメッセージが残されていたり、被災者の方々の悲痛な想いを直接感じることができる貴重な空間でした。また、VR(仮想現実) を用いて、被災直後の仙台の様子を体感できるコーナーが併設されており、テクノロジーを活用して後世に災害の恐ろしさを、非常にリアルに伝えることができるようになったのは素晴らしいことだと思いました。まだ被災地を訪れたことがないという方は、ぜひ一度足を運んでいるのはいかがでしょうか。きっと何かしら感じることがあると思います。

 

インターン② Morgan

•   ワークショップ編

very50で、MoGのための「Thinking Beyond」と言うワークショップを作っていました。私がファシリテーターになること、仙台にあるウルスラ学院英智高等学校の学生に教えることになりました。約1ヶ月準備していたので、楽しみにしていました。仙台に行く前は、あまり緊張していなかったけど、着いた後ちょっと緊張しました。プレゼンテーションをする前はいつもそうです。その気持ちはふつうじゃないんですか?また、これまでファシリテーションをしたことがないから、このワークショップはどんな感じになるかわかりませんでした。ちゃんと準備したけれども、みんなはどう思うかなって考えていました。

一般的に、このワークショップはよかったと思います。学生は私の話す英語を50%しかわからないと言ったのに、みんなはいつでも英語で頑張りました。その場で外国語を勉強するのはもう難しいので、その言語で知らないトピックスを学ぶのは挑戦的なことです。だから、英語で聞くことも質問を答えることもは素晴らしかったと思います。学生は頑張っていたけど、彼らのためにスタッフの望さんが私の英語を翻訳していました。望さんがいなかったら、本当に困っていたかもしれません。英語でも日本語でもで説明するのもわかることもちょっと微妙なんだと思うから、「Thinking Beyond」が学生にとっていい経験だったので、私は嬉しかったです。「Thinking Beyond」はまだ磨けるところがあって、今度私がいないから、アメリカに帰る前にワークショップのことをちょっと改めるつもりです。ワークショップの後,学生の先生が私に「あなたはいい先生だと思います。このワークショップは学生にとって経験でした。」と言いました。それを聞いたとき、私は嬉しくて胸がすきました。全体的に、ワークショップはいい感じでした。

 

•   仙台観光

ワークショップの前に他のインターンたちと荒浜小学校を見に行きました。私の思いを言葉にするのは難しいです。それはとても重かった。荒浜小学校の学生たちとこの辺の住民たちが助かられたことよかったです。でも、この学校を見るのは私に石巻の大川小学校の話を覚えさせました。そこで学生と先生がなくなってしまいました。2年前、その学校に行ったんです。荒浜小学校の生徒は全員が助かられたが、大川小学校は。。。重い。荒浜小学校をみてよかったです。

それから、みんなで一緒に昼ご飯をたべにいきました。牛タンを食べました。最初、牛タンがどんな食べ物かわかりませんでした。ただ牛肉って知りましたけど、食べた後牛の舌だって気づきました。美味しかったです。笑。

昼ごはんの後、私はワークショップがあったので、 彼らは私をウルスラ学院英智高等学校へ連れて行きました。私が教えている間、彼らは石巻に行って、観光しました。正直、ちょっと羨ましいと思ったけど、彼らが楽しんでよかったです!

 

インターン生③ 大島

朝5時出発の弾丸日帰り旅は、とても有意義で充実した時間でした。
自分自身、宮城県の地を踏むのは初めてでした。仙台市内(荒浜小学校)、石巻、女川と、震災の被災地をこの目で見て、肌で感じることができました。

石巻にある”つなぐ館”という小さな展示スペースでは、Googleのストリートビューが見られるようになっていました。そこには震災前の現在地の様子が映っています。住宅、郵便局、お店、PCの画面には普通の町が存在します。しかし、今その地には何もありません。360度見渡しても何もないんです。ものすごく月並みな表現かもしれませんが、「自分が今立っているこの場所には、ふつうの人々の生活があったんだ。」と改めて感じました。
石巻だけでなく、荒浜小学校、女川をはじめ、訪れた場所すべてで、被災地の”イマ”をこの目で見ることができました。

震災の被災地では7年を経った今でも、様々な問題がまだ残っています。
被災地間格差、人口流出、原発問題、今もなお仮設住宅に住む人の存在、子どものメンタルヘルスリスクなど、ここには書ききれません。

グローバル化が進み、より遠くの世界と関われるようになりました。地球の反対側で起きているグローバルな問題について真剣に考える人も増えたと思います。しかし、グローバル化が進む今だからこそ、遠くだけを見て、自分の身の回りに盲目になってはいけないのではないか。
今回の旅を通して改めて、そう思いなおすことができました。

これからも社会と向き合い続け、現場と向き合い続け、一歩でも課題解決が進むように、日々行動していきたいと思います。

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