MoGに参加した高校生や先生のリアルな声・現地で活動中の
MoGの様子・very50の活動などをお届けします。

『個人バングラMoG』~前半戦~

9/5~14の間、バングラデシュ・ダッカにてストリートチルドレンを支える大黒柱事業のマーケティング戦略を立案のために行って参りました!まずは、前半戦をお伝えします!

現在、推定1.5億人のストリートチルドレンが存在し、その多くが薬物や犯罪に手を染めてしまうのが現状のです。世界一の人口密度を誇る貧困国バングラデシュで、常にストリートチルドレンの保護・教育をしながら、自国のこの現状に注目を集めるべく映画を使った啓蒙活動などを続ける、NGOエクマットラ(http://www.ekmattra.org/jp/index.html)が今回のパートナーでした。

事前トレーニングで以下のようにチーム構成がされていました。

①ハンディクラフトチーム(以下HC):ペン販売など既存のハンディクラフト事業でいかに適切なターゲットに届けられるかのPRマーケティング戦略の立案。そして、新規の商品開発のブランドコンセプトの明確化。バングラデシュの女性が1つでも多くの選択肢をもてる世界になるよう、より発展した事業を共感を呼びながら展開していくことが目的。

②ファンドレイジングチーム(以下FR):団体の収入源の根幹となる寄付会員制度を開拓・拡充し、いかに持続的な寄付収入を増やせるかの戦略立案をすることが目的。

以上2チームと現地の優秀なインターン生、関川さんと綿貫さん

そして、今回のパートナー、エネルギー溢れる渡辺大樹さん・麻恵さんでチーム一丸となってエクマットラ事業発展のため全身全霊で問題解決に挑みます!

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【Day 0】

予定より1日早めに現地入りしたMoGer。ダッカ到着まで空港で荷物が届かなかったり、シンガポールでストップオーバーがありましたが、トラブルもなんのその、ゼロ日からMoGerたちはフル稼働です。自発的に当事者意識を持ちながら考え抜き、積極的に自らの意見を発していきます。MoGer全員がエクマットラの理念に共感し、心から団体を立て直したい!という心意気が伝わります。

~真剣にパートナー渡辺大樹さんの話に耳を傾けるMoGerたちの姿~

朝は8:30、夜は20:30からそれぞれ打ち合わせを実施します。そこで1日の目標や振り返り、そしてメンバーそれぞれの人生について語る会を交えながら行います。事前トレーニングでは面識があまりなかったMoGerも自分の意見をぶつけたり人生を語ることでワークでのコミュニケーションもより円滑に進めることができます。

【Day 1】

エクマットラオフィスにて、代表のシュボさん含めチームエクマットラに対して自己紹介・今回の目標・決意表明などを英語日本語を交えてチームからプレゼンをします。

パートナーからは、この時期にバングラデシュを訪れたことに対しての感謝の意、これからの数週間がバングラデシュと日本にとってより有意義な時となるように、言葉をもらいました。

今回のミッションは「〜sympathyからempathyへ〜エクマットラの思いを世界中に届け、10年後、20年後も持続可能な基盤を作り上げること」です。一人でも多くの人にエクマットラの事を知ってもらい、活動や理念の共感を呼び、そしてaction-takingまで促すということが今回の大枠のミッションです。

~HCチームのプレゼン(ターゲティング、新規商品開発、PR、収益管理の重要性を説明)~

~FRチームのプレゼン(持続性のあるマンスリーサポーター制度の新規導入・里親制度の拡充の重要性を説明)~

【Day 2】

子どもたちのいるセンターを訪ねます。到着した私たちに紙で作ったお花で出迎えてくれました。つらい境遇があったことを忘れさせるかのような無垢でキラキラな笑顔で歓迎してくれます。子供たちは私たちを常に気遣ってくれ、昼食を頂いている最中も「おいしい?もっと食べる?」と優しく声をかけてくれます。

そのあとは他己紹介をしたり、年代に別れたグループでゲームをしたり、歌やダンスを披露してもらいました。

~センターにて子供たちと他己紹介やゲームとしている様子~

彼らの口から直接将来の夢を聞いたり、エクマットラの存在の大きさを教えてもらったり、彼らの将来の無限の可能性を感じることが出来ました。センター出身で大学受験を控えている青年を会話したり、MoGer・スタッフ含め彼らからエネルギーをたくさんもらいました。そして、エクマットラが何としてでも持続性のある団体になるようMoGer・スタッフ一同より一層気合が入り、後ろ髪を引かれる気持ちでセンターを去りました。この後はチームに分かれてフィールドワークへ赴きます。

HCチームは、バングラデシュ最大のNGO・BRACの運営するハンディクラフトショップ「アーロン Aarong」を訪ねます。そこでは商品開発に価格帯、品質、デザイン、コンセプト、機能性、客層など細かにフィールドワークでのリサーチに励みます。これらを参考に最終アウトプットまでもっていくことが目的です。

~HCチームはアーロンにて現地調査中~

【Day 3・4】

ダッカを早朝に出発し、エクマットラがアカデミーの建設を予定している村ハロアガットへ向かいます。6時間という長い道のりでしたが、到着したその先には壮大な自然が広がっていました。

建設中のアカデミーでは、最大居住可能人数が160名の大型の学校となり、ダッカの元ストリートチルドレンだけでなく、農村で生活する子ども達や若者達も技術訓練などのサービスを受けられることになっています。

ハロアガットには麻恵さん率いるHC事業に従事しているお母さん方がいます。皆さん子供を持つお母さんで、安定した仕事を持つことで子供たちを安心して育てられることが出来る、キラキラしたペンに触れることで女性らしくなれる気がするので現状に大変満足していると語ってくれました。MoGerたちはお母さんの言葉を真に受けて、いかにして彼女たちの想いや仕事の意義を商品を通して世の中に届けているかを考えています。

~お母さんたちとインタビュー形式で調査するHCチーム~

【バングラデシュ人・ダッカの街並み】

ダッカの街並みは非常に活気があり、鮮やかな色々で溢れていました。人々は優しく、外国から来た私たちに対しても”Hospitality”の精神を大いに感じました。そして、なんといっても渋滞!道を渡るのさえも命がけです。まだまだ都市計画の未発達を感じましたが、これからの改善と街全体の飛躍に期待です!

それからダッカの街には多くの「チャドカン」(お茶のお店)があります。熱くて甘いチャ(ミルクティー)を片手に煙草を吸ったり、隣の人と会話を楽しみます。実際にチャドカンに入った際にはすぐに話しかけられました。バングラデシュ人の人懐こさとおしゃべり好きな国民性が表れていますね。

Image result for ダッカ チャドカン

初日からバングラデシュという異国で全力疾走しているMoGerたち。後半も最終日に向けて、全力で駆け抜けます!

次回は、後半戦の様子をお伝えします!多くの人が暮らすスラム街での様子・パートナーの熱い想い・コンセプト/ブランディングにたどり着くまでの道のり…最終プレゼンの様子も含めてお伝えします!Stay tuned and don’t miss it!